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2025/11/21 |  社員ブログ

眠る土地を“負担”から“資産”へ

土地を所有している人にとって、共通の悩みのひとつが「どう活用すべきか」という問題です。特に、固定資産税や草刈り・管理の手間など、持っているだけで費用と時間がかかる土地は少なくありません。とはいえ、アパート経営や駐車場整備など、一般的に知られる土地活用は初期投資が必要です。そこで注目したいのが「お金のかからない土地活用」。大きな資金を投入せず、むしろ工夫次第で土地を“負担”から“資産”に変える方法が存在します。

- 目次 -
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1.貸すことで収入を得る

最も手軽でリスクの少ない方法が「土地を貸す」ことです。特に地方や郊外では、駐車場、資材置き場、家庭菜園用地、ドッグラン用地など、ニーズは意外と多様です。
例えば、アスファルト舗装をしない「砂利駐車場」であれば、初期費用をほぼゼロに抑えられます。SNSや無料の土地貸出サイトを使えば、宣伝費もほとんど不要。月数千円〜数万円の収入でも、年間で見れば固定資産税をまかなえるケースもあります。
また、企業や個人が一時的に資材を保管するための「資材置き場」として貸す方法もあります。特に建築業や造園業などでは、現場近くに一時的な置き場を求めるケースが多く、立地が合えば意外とすぐ借り手が見つかることもあります。
ただし不誠実な人や企業に土地を貸してしまうとトラブルの原因になるので注意が必要です。

無償で貸して“管理コスト”をゼロにする
「お金をもらわなくてもいいから、草刈りなどの手間を減らしたい」という人には、無償貸与も立派な活用法です。
例えば、近隣の農家や家庭菜園愛好家に貸すことで、耕作や手入れを代わりに行ってもらえます。収入はなくても、管理の手間とコストがなくなるため、結果的に経済的メリットが生まれます。
また、地域の子ども会やNPO団体に貸して「体験農園」や「地域花壇」にするなど、社会貢献的な活用も増えています。こうした取り組みは、自治体や地域コミュニティとの関係強化にもつながり、土地の将来的な価値向上にも寄与する可能性があります。

2.太陽光発電の“無料設置型”サービスを活用する

「再生可能エネルギー」への関心が高まる中、太陽光発電を設置してもらう形の土地活用も増えています。近年では、設置・運用をすべて事業者が負担し、土地所有者は「土地を貸すだけ」で使用料を受け取るモデルがあります。
この方式では、所有者が初期費用を負担しないため“実質ゼロ円”で始められます。もちろん、日照条件や送電線への接続状況などの条件がありますが、遊休地が広い場合には十分検討する価値があります。

期間限定のポップアップ活用
「一時的に貸す」という柔軟な活用も注目されています。最近では、イベントスペースやキャンプ体験場として期間限定で土地を活用する例もあります。
例えば、週末だけ「青空マルシェ」や「キッチンカー出店スペース」として開放する方法です。初期投資をほとんどせずに、土地の魅力を引き出しながら地域のにぎわいを作り出す事も出来、地域にも貢献できます。SNSでの発信や地元団体との連携次第で、口コミ的に利用者が増えることも期待できます。

3. SNS時代の「魅せる土地活用」

現代では、土地そのものが「映えるスポット」として価値を持つこともあります。たとえば「フォトスポット」や「野外アート展示」の場所として活用すれば、わずかな整備だけで注目を集められる可能性があります。
特に若者や地域クリエイターと協力すれば、ほぼ費用をかけずに新しい価値を生み出せます。SNS発信を通じて人が集まり、結果的に新たなビジネスチャンスが生まれることもあります。

自然を生かした放置型エコ活用
もし人里離れた山林や原野を所有している場合は、無理に人の手を加えず“自然のまま”を活かす方法もあります。近年は、里山保全活動や生態系調査などの場として土地を貸し出すケースも見られます。
研究機関や自然団体に「モニタリングエリア」として貸すことで、環境保全に貢献しながら土地を守ることができます。お金には直結しないかもしれませんが、「維持管理の負担を減らしながら意義のある使い方をする」という観点では、非常に有効な選択肢です。

4.まとめ

お金をかけない工夫が“価値”を生む
土地活用と聞くと「大きな投資」「専門知識」「リスク」を連想しがちですが、実際には“お金をかけない”からこそ柔軟にできる方法も多くあります。
ポイントは「完璧を目指さず、まずは使ってみる」こと。どんなに小さな活用でも、土地が動き出せば新しい可能性が見えてきます。
遊休地を眠らせておくより、まずは一歩を踏み出すことが、土地を“負担”から“価値ある資産”に変える第一歩となるのです。
当社では主に福祉施設での土地活用提案をしていますが、相続税対策や現状の収益性を上げたいなど、ご相談があればいつでもご連絡ください。
その土地がどの様な活用に適しているか真摯に模索させて頂きます。