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2023/12/01 |  社員ブログ

型枠工事の前に

こんにちは。私は豊和開発株式会社の設計監理部で意匠設計、設計監理を担当している小浦です。前回は、基礎工事までの鉄筋(配筋)工事についてお話しました。今回はその次の工事過程のコンクリートを打設する前の型枠工事で使用する型枠の材料についてお話します。鉄筋の組み立てが終われば鉄筋を覆うコンクリートを形成する為の外部に「せき板」を設置する工事が行われます。せき板(せきいた)とはコンクリートを流し込むための柱・壁・床・梁などを形成する板のことです。この型枠は合板で造ります。よく合板をべニア板と呼ぶことがありますが正確ではありません。べニアとは英語で「veneer」と書かれその意味は「薄い板」のことです。合板はべニア板を何枚も重ね合わせて作った板を言います。正確には「べニア合板」というのではないでしょうか。この「べニア合板」を建築現場では、合板、べニア板、と同じことで言います。建築現場では、どちらで言っても支障はないようです。話しを戻して、型枠についてお話します。

- 目次 -
CONTENTS

1.型枠

この型枠には、木製と鋼製のものがあり、状況に応じて使い分けます。木製の型枠についてご説明しますと、合板に 桟木と呼ばれる補強材とを組み合わせて製作した板材です。合板だけでは、コンクリートを流し込んだ時に合板がコンクリートの圧力で膨れ上がり曲がってしまい計画通りの基礎としてのコンクリートの形になりません。型枠という枠はコンクリートの流しこむ圧力に耐えなければなりません。この型枠に使われる合板は通常既製品の大きさでは1820mmx910mmです。この合板はを現場の基礎の大きさに合わせて加工して適切な大きさにして現場に運ばれて設置されます。この型枠に使われる合板にも種類があります。①コンパネ(コンクリートパネル)②普通合板③化粧合板④構造用合板 の4種類があります。①コンパネ(コンクリートパネル)は、基礎工事の際に、言葉の通り、コンクリートを流し込むための型枠として使用される合板です。ベニヤ板を5枚重ねにし、防水ため黄色のウレタン塗装を施されています。②普通合板は、①コンパネ④構造用合板の2種以外の合板で、特定の用途が指定されていない合板のことです。③化粧合板は、表面に美しい見た目のベニヤを貼り付けた合板のことで、美観を目的としており、表面に天然銘木のベニヤや木目模様をプリントしたものを貼り付けています。町を歩いていると木目のコンクリートの表面仕上げがあります。これが、杉板化粧型枠コンクリート打放し仕上げと呼ばれるものです。④構造用合板は、言葉の通り構造材として使われる合板です。型枠では①コンパネ(コンクリートパネル)②普通合板③化粧合板を使います。④構造用合板は型枠にはまず使うことはありません。次に型枠でコンクリートの壁を作る際に型枠の幅を一定に保つため箱状に組み上げるために必要な金物がセパレーターです。

2.セパレーター

型枠とセパレーターの関係は、セパレーターは、先程述べたように、型枠同士の間隔を一定に保つものです。硬化前のコンクリートは、せき板を押して広がろうとします。これを抑えるのがセパレーターの役目です。セパレーターは、型枠工事の際に必ず用いられる金物で、業界では「セパ」と呼ばれています。コンクリートの壁を作る時、コンクリートを流し込むための型枠の設置が必要です。コンクリート壁の厚みは、設置した型枠の幅で決まります。セパレーターは、この幅を一定にするために使用されます。また、セパレーターには、型枠の強度を保つ役割もあります。型枠の中にコンクリートを流し込むと、「側圧」といって、外側に膨らむ数トンもの力がかかります。セパレーターは鉄の丸い棒で、両端にネジ加工がされています。これを型枠の穴に通し、両端のネジ部分にPコーン(Pコン)と呼ばれる部品や座金を取り付けて固定します。そのPコンや座金の書類でセパレーターの区別があります。①ピーコン、丸セパ と呼ばれるものは、打放しや化粧コンクリートに使います。②座金(ザガネ)と呼ばれるものは、基礎や地中梁などで地中に隠れる部分や、コンクリート上に仕上げがある場合に使います。③カップと呼ばれるものは、基礎や地中梁などで地面より上になる場所で使います。様々な用途に合わせて使い分けます。一番よく使うのが、カップと呼ばれるセパレーターです。このセパを使ったコンクリートは型枠を外した時このカップの形をした穴ができます。この穴はモルタル等で塞いでしまいコンクリート表面の塗装や仕上げで隠れてしまい、使った形跡は無くなってしまいます。形跡が残るのは、ピーコンです。コンクリート壁に一定間隔で丸い跡がついているのを見かけたことはありませんか?打ちっぱなしの建物で有名なAT建築設計研究所の設計の建物は コンクリート面に丸い形のものがのこっています。この穴もデザインの一つと言っていいでしょう。あの穴は、セパレーターに取り付けたPコンの跡が表面に残って出来たものです。この穴もモルタル等で塞いでしまいますが丸い形は残ります。 

3.フォームタイ

その他の金物として「フォームタイ」と呼ばれる、組み立てた型枠の外側に設置する金具です。拘束力を高めるための金物のことで、丸セパやピーコンなどを入れることで位置を維持することができますが、型枠の内部にコンクリートを流し込む際、型枠を一定の間隔に保たなければならないので、フォームタイを取り付け、両側から鋼管パイプ(関西)単管パイプ(東京)などを取り付けて締め付けることで、コンクリートを流し込む際、型枠の変形やパンクすることを防ぐ材料として、型枠としては必須の物です。似たようなものにスペーサーというものがあります。前回お話しました、ドーナッツといわれるものです。セパレーターも広い意味ではスペーサーなのですが、セパレーターは型枠の幅を固定するもの。スペーサーは鉄筋のかぶり厚さ(鉄筋おコンクリート表面との距離)を確保するために鉄筋に取り付けるものです。

4.まとめ

この材料を使い、いよいよ基礎を形成する為のコンクリートを流し込む為の型を作る型枠工事に入ります。先程お話した加工された型枠を使用し、コンクリートを流し込み成形する為の型を基礎大きさにあわせ、組み立てる工事が型枠工事と呼ばれます。上記で述べた型枠材、セパレータ、フォームタイ、パイプなどの建築部材で使用して型枠工事が始まります。次回、この材料とともに、型枠工事のお話をします。