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2023/07/14 |  社員ブログ

簡易的な地鎮祭のやり方

こんにちは。営業本部の佐竹と申します。

前回のコラムでは地鎮祭についての日取り選びや実施方法についてご紹介しました。地鎮祭とは一般的に建物などを建築する際に行います。地鎮祭とは、工事を始める前に地の神である大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)・氏神(うじがみ)・地域の神である産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えし土地を祓い清め、工事の無事を祈る儀式です。(とこしずめのまつりとも言います。)

 

今回は、前回ご紹介した正式な手順ではなく、簡易的な「地鎮祭の実施方法」について紹介させて頂きます。

というのも、以前地鎮祭を実施するにあたり、準備やら手間がかかるし、どうにも面倒に感じるから仰々しい地鎮祭は結構ですと言われた方がいらっしゃいました。であれば、仰々しくなく簡単に済ませる方法はないのだろうか?と思ったので今回は簡易的な地鎮祭をテーマに調べてみたというわけです。

 

これから初めて地鎮祭を行うといった方は、準備が面倒だったり、費用面が不安だったりするかもしれません。
そんな時は今からお伝えする簡易的な地鎮祭を選ばれてみてはいかがですか?準備物も案外簡単に手に入る物ばかりですし、家族だけで行うことが出来、短時間で済ませる事が出来る為、忙しい人でも気軽に行えますよ。

- 目次 -
CONTENTS

1.地鎮祭は絶対に行うものなのか?

そもそも地鎮祭は土木工事や建築工事の着工前に行う儀式であり、「じちんさい」や「とこしずめのまつり」と呼ばれています。意味合いとしては工事の無事を祈り、家や建物が繫栄する事を神様に祈ります。また、土地の神様を鎮め、土地を利用させてもらう事の報告と許可を得る意味もある儀式です。

 

かつての地鎮祭の位置づけは、新築時には必ず行うべき儀式だと考えられていました。しかし、核家族化が進んだ現在の日本では、しきたりを重んじる方も徐々に少なくなってきており、簡略化・省略する事も多くなってきました。つまり、絶対にやらなければならない儀式ではなくなった為、地鎮祭をするかどうかは施主の考え方次第と言えるでしょう。

 

施主自身が宗教的な行事にあまり関心が無い場合、地鎮祭をやらなかったからと言って、直接的に良くない事が起こるわけではないという考えから、地鎮祭を行わない人もいます。
ただ、もし仮に工事中に事故が起きてしまったり、建物が完成した後、その建物で暮らし始めてからトラブルが生じてしまった時に、地鎮祭をやっておけばよかったと後悔するような事になるのであれば、今回ご紹介する方法で地鎮祭を実施しておくのも安心でしょう。

2.セルフ地鎮祭

ここからは正式な地鎮祭とは違い、簡易的な地鎮祭の実施手順のひとつをご紹介します。

それは、セルフ地鎮祭という方法です。これは、神社に頼まず自分たちだけで地鎮祭を行うというものですので、なかなか時間が取れない方や忙しい方などにオススメです。セルフ地鎮祭に必要なものは、洗米と清酒、粗塩の3つです。お米は一度洗ってから乾かしたものを半合ほど、清酒と粗塩は1カップほどを準備しましょう。

手順としましては、まずはお米をまいていきます。まく時のポイントとしては、東の角地から順に、南、西、北、中心という順番でまいて下さい。お米を5カ所まき終わりましたら、次は粗塩を同じ手順でまいて、最後は清酒も同じ手順でまいていきます。この時、一人で全部を行うと時間がかかるので、分担制にして誰が何をまくのかをあらかじめ決めておくと時間効率も良くスムーズに行えます。一般的には施主がお米、家族が粗塩と清酒を担当されます。

最後に、土地の中心でお祈りをします。祈願する際には、余ったお米と清酒、粗塩を土地の中心に盛り、家族全員で手を合わせまして終了です。

3.祈禱しに行く方法

続きましては、新築工事する土地ではなく、神社に直接足を運んで祈祷をする方法をご紹介します。

建築場所を神前で伝え、(建築予定地の住所や面積、施主氏名、施工会社、設計会社、着工予定日など必要な情報は、事前に調べて把握しておきましょう。)工事の安全と家族繫栄を祈祷してもらえます。祈祷後には、お札や鎮め物、御砂などが授与されるのが一般的です。ただし、神社によっては祈祷はしてくれても、鎮め物などがもらえない場合もありますので確認が必要です。鎮め物がもらえたのならば建築業者に埋納してもらいましょう。祈祷後は御砂を使って建築予定地を清めます。

 

祈祷に掛かる初穂料は、神社によって違うので確認しておきましょう。ちなみに初穂料(はつほりょう)とは、神様にお供えするお金の事です。古来、日本は稲作中心の文化であり、神様へ感謝の気持ちを込めて、その年初めて収穫された稲穂(初穂)をお供えしていました。貨幣が生活の軸になってからも、もともとの意味を尊重して「初穂料」という言葉が使われています。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?
これならできそうと思ってもらえる方も多いのではないでしょうか。

勿論、正式な地鎮祭を行うことで、より安心して工事を進められるという部分はあるかと思います。これから建物を建てるという実感が湧く良い機会になるのも間違いありません。ですが、準備が大変だったり、費用がかかるからといった理由でためらってしまうのであれば、今回ご紹介しました簡易的な地鎮祭をついて検討してみてください。

せっかくの新築工事、工事の安全を地鎮祭によち祈願して気持ちよく工事に臨んでいただければと何よりと思います。