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2024/04/01 |  社員ブログ

地鎮祭の疑問アレコレ

こんにちは。営業本部の佐竹です。過去3回地鎮祭についてのコラムを書いてきましたが、今回は地鎮祭に関する疑問のアレコレをご紹介させていただこうと思います。

私は仕事の関係上、幾度となく地鎮祭に参加してきているので、地鎮祭の流れや手順などは経験上身についていますが、建築業に従事していなければ、なかなか地鎮祭を経験する事は無いかもしれません。マイホームを建築する時に地鎮祭の事をハウスメーカーさんから聞く事もあるかとは思いますが、知らなかった場合、あたふたするかもしれません。

あらかじめ地鎮祭について理解をしておけば慌てることなく対応できると思うので、このコラムが少しでも参考になれば幸いです。

- 目次 -
CONTENTS

1.そもそも地鎮祭はやらなきゃだめなの?

地鎮祭とは、工事を始める前に、その土地の神様(大地主神=おおとこぬしのかみ・産土神=うぶすなのかみ)をまつり、工事の無事と竣工後の安泰を祈る儀式です。

一昔前は、必ずと言っていいほど地鎮祭は執り行われてきましたが、最近では地鎮祭をやらない選択肢も増えてきている為、地鎮祭をやるかやらないかということで悩まれる方が多いのかもしれませんが、地鎮祭の工事の無事を祈るという意味合いの部分は、施工側からすれば地鎮祭を行ってもらえるとありがたいと感じることが多いと思われますし、竣工後の安泰を祈るという意味合いの部分は、施主様にしてみれば決して安い金額ではない建物を建てるので、もし何かが起こっては嫌だとの思いから神様にお祈りされるという心境だと思われます。

 

工事に係わる職人にしてみれば、地鎮祭を行わずに施工が始まれば、縁起上、心配する傾向があります。施工中にアクシデントが起こったら嫌だなという不安感を抱きつつ施工に係わる事になるかもしれません。その様な気持ちに職人がなったとしても施工側としては、工事に携わる全ての人が円満で納得のいく竣工を迎えられるようにベストを尽くすことが目標となります。

実際に地鎮祭をするかしないかは施主様の自由です。ただ、仮に将来的に何かがあった場合、地鎮祭をしていなければ、地鎮祭をしなかったせいだと考えてしまうかもしれません。

 

実際のところ、地鎮祭をやる意味合いとしては、日常のお参り(初詣や合格祈願、安産祈願、初宮参り、七五三等)神様を敬われる延長として、地鎮祭があると考えれば良いのかと思いますし、一生のうちにそれほど頻繁に経験する事はないと思うので、メモリアルイベントの位置づけとして考えられますし、結果論で後悔をしたくなかったり慣習や文化を無視する事に対する不安や迷いがなくなる安心感を得られるので、地鎮祭をやる意味合いはあると思います。

2.地鎮祭の時に用意する物

地鎮祭は神事の一つですのでお供え物を用意します。基本的には施主が用意するのですが、神社・神主によってはお供え物まで用意してくれる場合があります。事前にどこまで施主が用意するのかを確認してしておく事をおすすめします。

 

地鎮祭のお供え物については、米、お酒、水、塩の4つは神棚にもお供えするもので、「神饌」または「神酒神饌」といわれます。お米は1合程度(洗わなくても大丈夫)、お酒は清酒2本とし、水引の上側に「奉献」あるいは「奉献酒」、下側にお供えする人の氏名を書いたのし紙をつけます。水は1合程度、塩も1合程度を用意します。

 

それと、「三つの幸」として広く縁起物としてとらえられている山の幸、海の幸、野の幸があります。山の幸は果物が一般的で、リンゴ、ミカン、パイナップルなどは見た目も華やかになります。海の幸は魚介類のことで、尾頭付きの魚1匹と乾物になります。縁起の良い魚の代表格は、おめでたいという事で鯛があげられますが、尾頭付きの魚であれば鯛じゃなくても大丈夫です。

それと、昆布やワカメなどの乾物も用意します。昆布は「喜ぶ=よろこんぶ」として広く縁起物としての地位を確立していますし、ワカメは「若布」や「和布」とも書き、広がることの象徴と考えられているので縁起が良いとされています。

 

ちなみにスルメも縁起物として用いられます。縁起物として扱うときには「スルメ」は「寿留女」と書くことは良く知られていると思います。

野の幸は野菜が一般的で、地面の上にできるもの(キュウリや茄子、トマトなど)と、地面の下にできるもの(大根や人参、芋など)の両方をお供えできるように用意します。

3.地鎮祭にかかる費用の相場と地鎮祭の服装

地鎮祭には、祭壇の設置の費用、お供え物の費用の他に、神社・神主への謝礼の費用がかかりますのでご紹介します。

 

祭壇やその他の準備は施工業者に一任するケースが多いです。費用は施工業者に支払いますが、中には施工業者が負担するケースもあるので確認しておきましょう。

 

神社・神主に対する謝礼金を初穂料(はつほりょう)や玉串料(たまぐしりょう)といいます。金額の目安としては2~5万円くらいが相場です。前述でもお伝えしましたが、神社・神主によってはお供え物も用意してくれた分もふくめての金額である事もありますので、金額が気になる場合は、あらかじめ神社に確認しておくことをおすすめします。

 

地鎮祭の服装につきましては、堅苦しく考えることはないですが多少は神事を意識した服装が望ましいです。神主は正式な服装で儀式を行うので、あまりにもラフな服装では神様に対しても神主に対しても失礼にあたります。

男性の場合、襟付きのシャツが無難です。ジャケットをプラスする事でさらに良くなります。ダメージジーンズや短パンでなければジーンズでも問題無いです。足元に関しては雪駄やサンダル、クロックスは避けましょう。女性の場合、露出が多い服装や毛皮や革製品は避ける方が無難です。足元に関してはヒールやクロックスは避けましょう。

4.まとめ

地鎮祭に関する疑問はまだあるかもしれませんが、おおまかな疑問に関しては以上です。

私は施工業者として地鎮祭に出席するので、スーツでの参列になりますが、最近の地鎮祭ではカジュアルな服装の方も見受けられる様になってきました。時代の流れなのかもしれません。日本の慣習や文化がなくならない事を祈ります。