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2023/09/11 |  社員ブログ

堺市 老人ホーム(鉄骨造)新築工事 第3編

こんにちは。建築管理部の沖見です。
今回も、引き続き、堺市で建築した「老人ホーム」の工程について振り返って行きたいと思います。
前回の投稿では「鉄骨製品検査」から始まり、「鉄骨建方」「デッキプレート」「上棟」と説明させていただきました。今回はその続編となり、躯体が立ち上がった後、外壁工事の建築工程です。
外壁は建物のイメージを左右する重要な部分です。

- 目次 -
CONTENTS

1.外壁材(ALC)について

鉄骨建方が完了しましたら、外壁工事に入ります。
本工事では、外壁の材料にALC(軽量気泡コンクリート)を採用致しました。ALCのメリットとしては、材料が軽量の為地震の際に構造体にかかる負担が少ない、不燃材料の為火に強い、断熱性・遮音性が高い(気泡による恩恵)、耐久性が高い(内部に鉄筋が入っている為)等が挙げられます。
また、ALCは写真のような素地の状態で現場に運ばれてきますので、吊り込みした後に、現場で塗装して仕上げる必要があります。

2.ALC吊り込み

ALCの吊り込み工程についての説明をさせていただきます。
まずはALCを吊り込みする為の準備を行います。材料(ALC)を搬入し、仮置きしていきますが、材料の置き方にも注意が必要です。反りやねじれが生じないように、水平に並べた角材の上に、平積で仮置きしていきます(写真①)。建築現場で、何気なく綺麗に整頓して置いているように見える材料でも、その置き方にも意味があるのです。品質管理する上で、こういった材料の置き方も現場ではチェックを行っています。
ALCの仮置きが完了すれば、吊り込み用の金具を取り付けていき、躯体側にも吊り込み用のアングルを溶接して取付けします(写真②)。溶接した部分はきちんと錆止めを行います。
その後、いよいよ吊り込みとなります。(写真③)
また、ALCの吊り込みが完了すれば、ALCとALCのジョイント部分及びALCと建物基礎とのジョイント部分にシーリング材をそれぞれ充墳していきます。(写真④)

3.吹付タイル塗装

ALCが吊り込みされれば、素地状態のALCに色を加えなければいけません。
ALCへの塗装は、吹付タイル塗装という工法で塗装していきます。吹付タイル塗装とは、下塗り、中塗り(吹付)、上塗りと3工程に分けて塗装する工法です。「タイル」と聞くとアプローチなどに使用される陶磁器性の四角い板をイメージされる方もいらっしゃると思いますが、吹付タイル塗装はそうではありません。タイルのように艶のある硬い仕上がりになる為、そう呼ばれています。
本現場では、シックな雰囲気に仕上げる為に、黒色で塗装いたしました。実際にALCに塗装する前に、写真のようにベニヤ板を使って試し塗装を行い(写真①)、仕上がりを確認した上で、塗装の工程に移っていきました。
まずは下塗りとしてALCを綺麗に洗浄し、シーラーを塗っていきます(写真②) 。シーラーはALCと重ね塗りする塗料ノリを良くする為の役割を担っています。
下塗りが終われば、中塗り(吹付)です。エアスプレーで骨材をALCに吹付け、模様を出していきます(写真③)。この骨材も、大粒・小粒と大きさを選ぶことができます。設計者に吹き付ける骨材を決定してもらい、施工していきます。
中塗り(吹付)が終われば、上塗り(仕上)となります。ローラーを使い、色むらが出ないように丁寧に仕上げていき(写真④)、吹付タイル塗装が完了となります。
品質管理の一貫して、塗装が完了すれば足場に上り、色むらや施工による傷がないか検査を行います。足場が解体されてしまえば、その後の手直しも難しくなるため、より入念に検査していきます。

4.ルーバー工事

外壁塗装が完了すれば、ルーバーを取付していきます。ルーバーというのは、羽板と呼ばれる細長い部材を並べたもので、目隠しやデザイン性を考慮し設置される場合があります。
弊社の建築現場においても、外壁にエアコンの室外機を設置する際の目隠しとして使用したり、外部階段の意匠性を高めるために使用しています。
本現場では、ファザードとなる南面と東面の外壁部分に人工木製のルーバーを採用しました。
ルーバーを取り付ける為の工程ですが、まずは、ルーバーを取り付ける為の下地(鉄骨材)を取り付けていきます(写真①)。この下地の位置も各居室の換気用のベンドキャップと干渉してはいけませんので、設計者や設備業者と入念に打合せを行い決定していきます。
下地の取付が完了すれば、そこにルーバーを取り付けしていきます(写真②)。
ルーバーが取付されれば、建物の雰囲気もガラッと変わります。(写真③)
ルーバーの取付が完了すれば、外壁工事は完了となり、足場の解体を行います。

今回は、鉄骨建方が終わった後の、外壁工事を説明させていただきました。
ここまでくれば建物の外観としては、ほぼ完成です。
ここからは、建物内の仕上に入っていきます。
次回は建物内部の内装工事のご紹介をさせていただきます。