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2020/06/09 |  社員ブログ

私の好きな建築物・建築家

豊和開発 建築管理部の小早川です。 今回のコラムでは、私がたまたま見かけた建物がきっかけで興味が沸き、好きになった建築家と彼らが設計した建築物を紹介しようと思います。

- 目次 -
CONTENTS

1.その① PRADA青山店、その外観

まずご紹介するのは日本の「PRADA青山店」です。
以前、東京に旅行で赴いた際、青山周辺を歩いていると、この建物が目に飛び込んできました。「インパクトのある外観だな~」と、思わず撮影した事を覚えています。
調べていくと、スイスの著名な建築家「ヘルツォーク&ド・ムーロン」の作品である事や、特徴のある外観はひし形の「斜め格子構造」で作られている事が分かりました。
「斜め格子」による構造は古くから海外の高層ビルなどにもちいられてきているようなのですが、日本国内で建築されたビルでこの構造を採用した建物は、あまり見かけません。
ナゼなら日本は世界的に地震が多い国であり、建物が地震に耐えるように構造設計がなされています。

「斜め格子構造」は剛性が大きく固い構造体となり、強固で変形が少ない建物になりますが、日本で多くの建物に採用されているのは「ラーメン構造」と呼ばれる構造体で、しなやかで変形が大きく、地震力に対して建物が揺れることにより受け流す構造が採用されています。
では、ナゼこの「斜め格子構造」で日本の地震に耐えるようにしているのか調べたところ、地下に免震装置を設置することにより、この建物自体が地震で揺れないようにしている事がわかりました。
こういった部分も評価され、構造設計を担当された中井政義氏がJSCA賞(建築構造の設計・監理等の分野で、優れた成果を発揮した方を表彰する賞)を受賞されています。

「PRADA青山店」はその見た目のインパクト、美しさが目を引く建築物ですので、機会があれば是非一度見に行ってみてはいかがでしょうか。

2.その② アリアンツ・アレーナ、その素材

次にご紹介するのはドイツミュンヘンにある「アリアンツ・アレーナ」です。
こちらはサッカー専用スタジアムなのですが、ドイツのブンデスリーガに所属する名門「バイエルン・ミュンヘン」のホームスタジアムとして使用されています。
「PRADA青山店」の設計をした「ヘルツォーク&ド・ムーロン」が気になった私は、彼らが他にどんな建築物を設計しているのか調べておりました。すると、見覚えのあるスタジアムが・・・(ちなみに私はサッカー観戦が好きです)。
「アリアンツ・アレーナもこの人達のデザインなのか!良く見たら確かに通じるものを感じるな」と思いました。

今回は素材について説明しようと思います。
先ほどの「PRADA青山店」はガラスの外観だったのですが、こちらのスタジアムの特徴であるこの繭のような、気球船のような外観は何と特殊フィルム素材なのだそうです!AGC旭硝子の高機能フッ素樹脂フィルムが採用されており、フィルムを重ねて中にエアーを送り込み、膨らませることで座布団のような状態にしており、全部で約2800個使用しているそうです。
また紫外線も通すそうなので、スタジアムのような手入れの難しい天然芝でも育つ事も大きなメリットとなります。更に非常に軽量で、強度も問題ない事から支柱の数も少なくて済んでいるそうです。スタジアム設計の理にかなった素材、構造だと思いました。
また「バイエルン・ミュンヘン」のクラブカラーである赤や、ドイツ代表戦では白など、それぞれ発光させる事も出来、試合開催日の夜は写真のような美しい外観が浮かび上がるようです。行ってみたいです・・・。

3.その③ ザンクト・ヤコブ・パルク その設備

続きまして、スイスバーゼルにある「ザンクト・ヤコブ・パルク」です。
こちらもサッカー専用スタジアムなのですが(笑)、スイスのスーパーリーグに所属する「FCバーゼル」のホームスタジアムとして使用されています。設計は「ヘルツォーク&ド・ムーロン」です。
近年建設されているサッカー専用スタジアムはオフィス、ショッピングモール、レストラン、スポーツバー、クラブショップ、 サッカーミュージアム等を併設するものが増えているのですが、このスタジアムは老朽化をきっかけにスイス初の複合型スタジアムとして2001年に建替えされました。

更に、他ではあまり見られない特徴があります。
何とメインスタンド側に「高齢者向け集合住宅」が107戸も併設されているんです!もちろん居住者専用の観戦エリアも完備しているので週末になると家族で一緒にサッカー観戦、その後地下にあるショッピングモールで買い物など、複合施設を利用してもらう ことで日常的な賑わいを創出し、地域の活性化にも寄与しているそうです。高齢者向け集合住宅は空きが無い状態が続いており、大人気なんだとか。

弊社も介護施設の設計・施工を行っておりますので、いつかはこのような複合施設を建ててしてみたいと思います!

4.ヘルツォーク&ド・ムーロンについて

最後に、今回ご紹介しました3つの建築物を設計した「ヘルツォーク&ド・ムーロン」についてご紹介致します。
「ヘルツォーク&ド・ムーロン」というのはユニット名で、ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンの2人による建築家ユニットです。
この2人は、スイス連邦工科大学チューリヒ校で共に建築を学び、卒業後の1978年から共同の建築設計事務所を開いて共に働いており、 2001年には「建築界のノーベル賞」と言われる「プリツカー賞」を、2007年には「世界文化賞 建築部門」を受賞されている著名な建築家です。

作品としてはこの写真にも写っている2008年北京オリンピックのメインスタジアムとして使用された、通称「鳥の巣」こと「北京国家体育場」が一番有名でしょうか。

日本国内には彼らが手掛けた建築物はあまり多くないのですが、彼らがデザインを手掛けたユニクロ国内最大級となる「UNIQLO TOKYO」が6月19日、銀座にオープン予定です。また機会があれば訪れてみたいなと思います。

5.まとめ

一つ気になった建築物を調べていく事で、好きな建築家や建築物へ繋がっていくのが色々と調べながら面白いなと思いました。
また街中で気になる建築物があればご紹介致します。【建築管理部 小早川】