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2024/05/17 |  社員ブログ

今を騒がす「EXPO2025」について

設計監理部の山本です。今回は開催がちょうどあと一年に迫った世間を騒がしている大阪万博EXPO2025についてお話しできればと思っております。

まず今回の会場設計をされた方は藤本壮介という方です。主な作品には、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013や、武蔵野美術大学 美術館・図書館といった国内外で活躍されている建築家になります。また今回施工ゼネコンとして大成建設と隈研吾建築都市設計事務所が組んだ団体が落札しました。こちらも世界的で有名な建築家、隈研吾が設立した会社となっています。隈研吾は「和の大家」という異名を持ち、国立競技場や高輪ゲートウェイなど国内外の多数のプロジェクトに携わっています。

そんな万博ですが2025年に行われるということでニュースなどで度々流れ、世間を騒がせているというので原因のまとめや私自身の思うことなど織り交ぜてご紹介できればと思います。

- 目次 -
CONTENTS

1.世界最大級の木造建築物!?

まず万博について、始まりは1851年ロンドンで開催された国際的な博覧会が行われたことです。

開催地は世界各地で行われ、パリ、セントルイス、シカゴなど。大阪府吹田市で行われた「日本万博博覧会」で、アジア初かつ日本で最初の国際博覧会)であり、当時史上最大の規模を誇りました。

略称は開催地・開催年から大阪万博あるいは70年万博、一般的な英語表記としてはEXPO’70が用いられました。また、日本国内において単に万博あるいは万国博とも略されます。

このイベントでは世界各地の建築や文化の祭典(パブリック)が催され、平和の象徴として、そして世界各国の人たちの交流の場といったものであり、岡本太郎の作品である太陽の塔が世界的に知られるきっかけでもありました。

そんな中、今年の大阪万博EXPO2025の開催地が大阪市の人工島「夢洲」で行われ会場の一部が海に面し、建物自体が巨大なリング状の木造建築物と、かなりインパクトがあります。建物が完成すると世界最大級の木造建築物となります。

私自身、大阪で万博を開催することが決まった時、正直実感がなく太陽の塔ぐらいの知識しかない状態でした。ですが設計の仕事をさせていただいているので、一度自分自身の仕事内容の目線で考えてみることにしました。

まず考えていく上でコンセプトであったり用途に合った建物プランを考えます。大阪府が考えたコンセプトは「世界中がつながる、ひとつの丸に」や「いのち輝く未来社会のデザイン」、未来社会を「共創」です。このコンセプトは建物自体にも表現さされており大阪万博のタイトルにふさわしい目標でもあります。

自分自身に置き換えると社内でデザイン会議など行うとき、建物とコンセプトが別々になってしまいお客様に伝わりにくいと指摘を多く受けます。外観も建物の顔になるところなので見ただけでわくわくさせられるようなものを作れるように日々勉強していっております。

2.なぜ世間を騒がしているのか

ニュースでも取り上げられているのは良いものもありますが良くないニュースをよく聞くことがあるかと思います。大きく3つあります。

一つは参加国問題です。開催決定時は153ヵ国の参加予定でしたが参加できないといった問題が出てきてしまいました。

建設業界が指摘するのは「資材価格の高騰」と「深刻な人手不足」、そして2年後に迫った万博開幕までの「工期の短さ」が原因です。建築資材であるコンクリート、セメント、鉄骨が30%~50%ほどの価格上昇により資金不足であるとのことです。一部の国では大統領選挙を行うため、これ以上の資金を費やすことがことができないなどといったことがあげられています。

もう一つは国民からの不安の声です。SNSやテレビみる人たちの意見を聞くと、「本当に開催するのか」や「そのお金はどこからきているのか」など開催まで1年を切っていると思えないコメントをしている方がほとんどです。私たちが基本生きている中で実際影響はないですが、日本の大きなイベントと思うと情報は自動的に入って来ることでしょう。とはいっても何か直接手伝えることはないので不安を怒りではなく楽しみに変わるような方向に進んでいっていただきたいと思う次第でございます。

3.最後に

最後に自分が正直思うこととして、国民の声と同じく少し不安なところもありますが、楽しみがほとんどです。出身地である大阪に新しいシンボルができるというとわくわくした気持ちが多く、また今回のコラムを作成していく上でさらに大阪万博を知れたのでぜひ訪れたいと思いました。
日本を大きく動かすイベントや今回の万博などは大きれば大きいほど楽しさの半面、不安などはありますが日本全体が一致団結して成功させていこうと思いました。チケットの一般販売はすでに始まっておりますので、皆さんもぜひこの機会、予定を合してでも足を運んでみてはいかがでしょうか。