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2023/11/28 |  社員ブログ

安全祈願祭と地鎮祭って違うの?

こんにちは。営業本部の佐竹と申します。前々回、前回のコラムでは、地鎮祭の事について触れてきましたが、今回は、安全祈願祭についてご紹介しようと思います。安全祈願祭って聞いた事はありますか?多分、聞いた事もないと言われる方もいらっしゃるとは思いますが、私は、仕事がら土地の有効活用を提案する業務なので、地主様に土地の有効活用を提案をし、納得して頂ければ契約になります。それから申請業務等を進めていきながら着工を目指します。いよいよ着工日が確定すれば、着工する前に通常では地主様と一緒に地鎮祭を執り行います。地鎮祭は地主様も参加されるので、一般的に認知されていますが、安全祈願祭とは何なのか?地鎮祭や起工式とは、いったい何が違うのか?というテーマでご紹介させて頂きます。

- 目次 -
CONTENTS

1.似ている起工式・地鎮祭と安全祈願祭の違いについて

起工式・地鎮祭と安全祈願祭は、建設工事に関する様式の事で、どれも着工前に安全や無事を祈願する目的で、いずれも建築(施工)会社が主催で執り行われますが、細かな意味合いに違いがあります。それは祀る祭神です。
地鎮祭は、その土地の神様に対して失礼のない様に挨拶をしたり、土地を利用する許可を願ったりする事を目的としており、地の神である大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)・氏神(うじがみ)・地域の神である産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えし土地を祓い清め、工事の無事を祈る儀式です。とこしずめのまつり、土祭り、地祭り、地祝いとも言われます。起工式は工事着手の際に行われる式典で、公共の工事の場合は地鎮祭ではなく起工式と呼ばれることが一般的です。安全祈願祭を行ってから、起工式を行う事もあります。起工式では手置帆負命(たおきほおいのみこと)と、彦狭知命(ひこさしりのみこと)、産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えし工事の無事を祈る儀式です。手置帆負命(たおきほおいのみこと)は工匠の守護神、彦狭知命(ひこさしりのみこと)も工匠の守護神、地域の神である産土大神(うぶすなのおおかみ)を祭神します。
一方、安全祈願祭は施工に係る者の健康や安全、スムーズな工事の進行を神仏に祈願する事を目的とし、産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えし施工に係る者の健康や安全、工事中の事故・災害が無いよう、無事終了する事などを祈る儀式です。なんとなく同じ様に思えるのですが、開催する目的や祭神などに違いがあります。
余談ですが、家内安全祈願(ご家族が健康で恙なく過ごせることをお祈りする)や交通安全祈願(事故に逢わない様にお祈りする)もあります。

2.安全祈願祭には挨拶という名のスピーチがあります。

安全祈願祭には儀式が始まる前に施工側社長もしくは代理人が挨拶を行います。挨拶の流れとしては、自己紹介から始めます。その後、お忙しい中、安全祈願祭に参加して頂いた皆様への感謝の言葉、皆様のご協力があったからこそ今日という日を迎えられたという感謝の気持ちを伝えます。次に建設予定の建物の概要や建設のスケジュールの流れ、重要事項を簡潔にまとめて皆様にお伝えします。最後に、これからも変わらずご指導・ご鞭撻のお願いをし、もう一度感謝の気持ちを伝え、施工関係者の安全を祈り、スムーズな工事の進行並びに無事完成する事を祈った言葉で締めましょう。

3.安全祈願祭の挨拶における注意すべき点

安全祈願祭の挨拶では注意すべき点を2点紹介します。先ず1点目は挨拶(スピーチ)は長くなり過ぎない様に注意しなければいけません。長すぎる挨拶(スピーチ)は途中で飽きられてしまいますので、その後の式典の時間も考慮し、大体2分前後を目安にスムーズな流れを考慮したスピーチにしましょう。2点目は自慢話にならない様にする事です。安全祈願祭での挨拶で自慢話になるような事は話さないよう注意が必要です。感謝の気持ちを忘れず、皆様のご協力のおかげでもあるという事をしっかりと伝える様にしましょう。そうする事で施工に係る者同士の団結心もより一層強まるはずです。建設作業を確実かつ安全に進めていき、スムーズな工事の進行のきっかけにして下さい。

4.まとめ

安全祈願祭は地鎮祭とは内容や趣旨は同じですが祭神が違います。安全祈願祭での祭神は、産土大神(うぶすなのおおかみ)、地鎮祭での祭神は、大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)、氏神(うじがみ)、産土大神(うぶすなのおおかみ)、起工式での祭神は、手置帆負命(たおきほおいのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)、産土大神(うぶすなのおおかみ)となります。こうみると、全ての式典で産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えして工事の無事を祈る儀式になっているのは、産土大神(うぶすなのおおかみ)が地域の神であるからです。
地鎮祭では神主が式の進行を担ってくれるケースが多く、施主は式の進行で神主から呼ばれたタイミングでアクションを起こすだけでよいです。しかし、安全祈願祭では施主側社長もしくは代理人が挨拶(スピーチ)を行うという事です。式の流れは地鎮祭、起工式、安全祈願祭、どれも同じでした。ただ、安全祈願祭だけは建設予定地ではなく神社で開催されるケースが多いみたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。