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2020/04/24 |  社員ブログ

建物の外壁材(サイディング)について

皆さん「サイディング」というものご存じでしょうか。サイディングとは、建物の外壁に使用する外壁材の一種です。外壁材の種類としては、他にも「塗り壁」や「タイル張り」など様々がありますが、今回はサイディングについてご紹介したいと思います。
サイディングは、住宅等によく使われる外壁材ですが、当社が建築する会議施設などにもよく利用しております。改めて、その特徴や施工基準をまとめてみました。

- 目次 -
CONTENTS

1.主な種類について

サイディングは主に4種類あります。色や柄のバリエーションの豊富な窯業系、スタイリッシュで防音や耐水性、耐久性の高い金属系、天然木を素材としぬくもりあるデザインの木質系、北米生まれで国内ではマイナーな樹脂系の4種類です。最も需要が高いのは窯業系でレンガ調や木目調、塗り壁調等様々なデザインがあり住宅外壁材シェアの70%を占めています。
個人的には、窯業系はサイディング同士の目地部分(シーリング材)が目立つ印象がありましたが、サイディング同士を繋ぎ合わせる合いじゃくり仕様のものもあり、これは目地部分が無いので目立たず意匠性が高くなったと感じます。

2.メンテナンスについて

窯業系と木質系、金属系は塗料を吹き付けることで着色しており、劣化してくると再塗装が必要です。樹脂系は、樹脂そのものに顔料を練りこんでいるので、色落ちがしにくいので再塗装は不要です。
再塗装の目安は窯業系と木質系が7年前後、金属系は10年前後と言われています。再塗装は単色で行うため、折角の柄やデザインが消えてしまいます。但し、サイディングの状態が良い状態でクリア塗装を行えば柄やデザインをそのまま楽しむことが可能です。
また、窯業系はシーリングが切れると雨漏れの危険性高まることと、木質系は自然の木材が原料のため水を含んでしまうと腐朽が進みカビや水染み等による変色が発生しやすいです。躯体が腐食することもありますので5年目から定期的に点検を行うと安心です。

3.選定方法について

次にサイディングの選定方法についてですが、材質や色、柄をどうするかということだけで選定するわけではありません。
まず防火・耐火に関する法規上で、どの程度耐火性能が必要なのかを確認します。要するに通常の火災による火熱が加えられた場合に,構造耐力上支障のある損傷を生じさせずにどのくらいの時間耐えられるかという性能です。
そして、条件を満たす外壁材を絞り込んでから外観イメージに合わせて色や柄等のデザインを選びます。汚れに強く、色落ちのしにくい種類もありますので、それぞれ建物に合わせて選択します。

4.まとめ

サイディングについて簡単に紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。サイディングだけでも色々と種類があり、その特徴も様々です。外壁材として採用されることが多いサイディングですが、年々新しい性能や施工方法が開発されておりますので、これから携わる建築物の中でも採用してよりよい提案をしていける様に日々精進して参ります。
【設計監理部 久保】