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2020/01/14 |  社員ブログ

2019年、建築の省エネ設計と今後

 近年、異常気象や地球温暖化など建物内外の環境も変化してきており、建築においても省エネ設計の重要性が高まってきています。
 「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部を改正する法律」が、2019年5月10日に国会において成立しました。改正内容としては、これまでは大規模建築物のみ課せられていたものが、中規模建築物・小規模建築物の戸建て住宅等にまで「規制の必要性や程度、バランス等を十分に勘案しながら、2020年までに新築住宅・建築物について段階的に省エネルギー基準への適合を義務化する」こととされています。同年5月17日に公布され、施行時期は対象となる建築物により違います。
 今回は建築設計における省エネ対策の現状と今後について記事にしたいと思います。

- 目次 -
CONTENTS

1.現状の省エネルギー対策例

 省エネ設計は冷暖房機器による消費エネルギーを減らすことなどを目的とした処置が施された建築設計です。
 具体的には、壁や床、天井、屋根に高性能な断熱材を入れる内断熱工法や充填断熱など、断熱材の施工方法を工夫したり、窓やドアなどの熱の出入りが大きい開口部に高い断熱性能をもつ複層ガラスや断熱ドアを用いたりします。断熱や気密性の高い窓やドアを使用することで室内と室外の熱伝導を出来るだけ少なくする効果をもたらす事で、室内環境を快適に保つことができ、過度な冷暖房による二酸化炭素の排出量を減らして地球温暖化防止に貢献できると同時に、光熱費を抑えて家計にも優しいというメリットがあります。
 その他、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用しながら発電し、ゼロエネルギー化への取り組みも進んでいます。

2.イニシャルコストとランニングコストのバランス

 高性能な省エネ設備は、経済産業省の補助金対象になっているものもありますが、建築費のコスト高につながる可能性もあります。年々省エネ製品の性能も良くなっていますし、省エネに関する需要が高まれば省エネ設備機器やそれらに関連する材料の生産量が増え商品価格も下がってくることが予想されます。建築時の省エネ設備設置時にかかるイニシャルコスト増と省エネ設備設置後のランニングコスト削減のバランスをよく検討することが大切だと思います。

3.今後の省エネ設計について

 現状の省エネ対策は、人工的に作られた技術の進歩によって外部環境に左右されることなく、室内環境をコントロールすることが可能になってきています。技術が進歩すればするほど外部との遮断度合いが強まっていくように感じます。
 近年はITやAIが日々、高性能な制御を可能にし、効率化の向上に寄与しています。このような技術やさらに新しい技術開発を利用した省エネ設計によりこれまでの外部を遮断する方向から、外部環境を上手く利用した室内環境のコントロール化へと変化していくことを期待しています。

4.最後に

最後に、今後の省エネ設計は、省エネ性能を表す数値を上げることだけに捕らわれることなく、利便性さや快適性を損なわないようにしなければならないと考えます。つまり、省エネ性能だけではなく利便性、快適性、デザイン性のバランスを保った設計を考えることが重要になると思います。
豊和開発の設計監理部では、老人福祉施設や保育施設などの設計を中心に行っており、断熱材や複層ガラスを使った省エネ対策を取り入れて設計しています。これからも施設運営される事業者様に快適な環境の提供と長期運用のイニシャル・ランニングコストを考えた設計に取り組んでいきたいと思います。

【設計監理部 大谷】