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2024/05/10 |  社員ブログ

負動産について

本来は、資産として捉えられるべき物件の中には、不動産ならぬ負動産と呼ばれてしまう物件があります。今回はそんな負動産について説明をしたいと思います。
まず負動産とはどういったものかと言いますと、文化住宅や山林・農地など、売るに売れない、収益を生み出さないものや、管理するための維持費や固定資産税などの税負担など金銭的な負担を強いられる不動産の事を言います。          
負動産を相続してしまった場合や所有物件が負動産であった場合、処分に迷ってしまうケースも少なくありません。
こういった負動産となる確率が高い不動産は、駅から遠いなどの交通の利便性が低い場合や築年数が経っており老朽化で修繕の必要がある傾向が見られます。

- 目次 -
CONTENTS

1.負動産を放置してしまうリスク

負動産の対策をせずにそのまま放置してしまうと所有者様が損をしてしまうケースがあります。まず費用面的な部分で言いますと土地や建物は、利用価値や財産的な価値がなくても、所有しているだけで税金を納め続けなければなりませんので、所有している限りは出費が続く事になってしまいます。

また両親から相続した家などは住居系なので税金が軽減されていますが、放置されている空き家に対して、特別措置法が施行され、国も対策に乗り出してきました。管理が行き届いていない空き家の所有者が適切な対応をおこなわない場合、固定資産税減額の特例から除外されてしまいます。
最悪の場合、固定資産税額が最大で6倍にまで増加してしまうので、負動産をさらなる金食い虫にしないためには適切な管理が必要です。
さらに、所有している不動産が崩れて通行人や隣地の住民に損害を生じさせた場合は損害賠償のリスクもあるなど、負動産は費用や管理の手間以外にも不利益が生じます。

2.対策方法

負動産の対策方法として、国や自治体に寄付できる制度があります。しかし、この制度は土地のみを対象とした制度であり、マンション等は対象となりません。親や親族などが所有していた負動産を相続する場合は、遺産放棄をする方法もあります。

しかし、遺産を放棄する場合、マイナスの財産である負動産だけを放棄することはできません。
遺産放棄をする場合は、その他の不動産や現金、有価証券、貴金属など、価値のある遺産の相続権も放棄しなければならないのです。                
所有権も放棄できないのであれば、この先、負動産をどうすればよいのか悩んでしまうケースも少なくないでしょう。しかし、負動産の問題を解決できる方法もあります。それは、買取業者に売却する方法です。負動産を処分するにせよ、買い手はなかなか見つかりませんし、処分方法に困るもの。残しておけばデメリットしかありませんので、何とか解決策を見つけて処分方法を検討するようにしましょう。
もし、無料でもいいから引き取ってくれる方がいるのなら、その人に現況のまま贈与してしまってもいいと思います。接道を満たしておらず再建築不可なら隣の人に格安で売って処分してしまうのも一つの手です。

3.土地活用

一見価値がないと思われる不動産でも、活用できる可能性はあります。
建物が建っている場合、更地にすれば駐車場や資材置き場として賃貸できるかもしれませんし、最近は、古民家に住みたい、古民家をイベントに使いたいという人も増えています。不動産コンサルタントなどに相談し、土地活用のアイデアがないか考えてもらいましょう。

また地方にある物件、駅から遠い物件、老朽化している物件など他社では活用が難しいと断られるような物件であっても、介護施設、医療施設、商業施設の提案を豊和開発は取り扱っています。
賃貸マンションの提案はしておらず、福祉施設の提案に特化していますが、事業者様によって希望される立地やエリアは変わってきますので、一度ご相談頂ければ、提案できるかどうかのシュミュレーションは無料でさせて頂いています。

4.まとめ

負動産といっても軽度な問題(床や設備などの不具合)程度の場合は、リフォームやリノベーションなどによって改善することができる可能性があります。
しかしながら、立地やエレベーター、修繕積立金の不足といった問題は、所有者の努力によって変えるのが難しい要件です。
負動産を所有していれば、固定資産税等の支出負担を抱え続けなければなりません。
マンションの所有権は、次の所有者が確定しなければ放棄することができず、そのまま放置しておけば負の遺産として親族に相続させなければならなくなってしまいます。
賃貸物件としても運用が難しい、売却しようにも買い手が付かない、そんなお悩みを抱えた負動産マンションであれば、不動産買取会社への売却を検討してみるとよいでしょう。
大阪府内にある物件があるのであれば、当社でも提案が出来るかもしれないので少しでも興味がある方は一度ご連絡ください。