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2020/05/22 |  社員ブログ

ゴールデンウィークに「感性」について考えた話

 こんにちは、営業本部の松原です。
 突然ですが、皆さんは「感性」という言葉について深く考えたことがありますか?私たち営業の仕事には、「想像力」が必要だとよく言われていますが、この「想像力」を発揮するために必要なもののひとつに「感性」を磨くことがあるのではないかと思っています。
 例えば、「上司に言われたことだけをする」ことはあまり褒められることではありませんし、「お客様に言われた通りのことをする」ことは、それだけではうまくいきません。指示や要望を聞いて、「本当に求められていることはこれではないか?」と本質をとらえたうえで最適な方法を考え、相手の期待以上の行動・提案をする必要があります。「本当に求められていること」を正しく理解できていなければ、せっかく「想像力」を働かせて考えた新しい発想や提案も意味がなくなってしまいます。この「本当に求められていること」を正しく理解するために必要なのが「感性」なのではないでしょうか。
 だとすれば「感性」を磨くことって、ものすごく大事なことなのかも、、、とのんきに考えながらゴールデンウィークを目前に控えていた私は、せっかくの長期休暇、このご時世どうせ外出ができないのなら、「感性」について考えて「感性」を磨いてみようと思いついたのでした。

- 目次 -
CONTENTS

1.「感性」を磨く方法

 「感性」という言葉には「物事を深く心に感じ取る働きや能力」という意味があるそうですが、具体的にはどのような能力を指すのでしょうか。思いついたものをいくつか挙げてみました。
・芸術的なセンス
・人の気持ちを読む力
・場の空気を読む力
・流行を感じ取る力
・発想力
 これらの能力はある日突然手に入りません。日々の生活の中で、経験や知識を少しずつ積み重ねていくことが重要なものが多いです。では具体的にどのようにして「感性」は磨かれるのでしょう。さまざまな意見があると思いますが、以下のような行動や経験が挙げられるそうです。
①本を読む:想像力を高める、新しい情報の収集ができる
②芸術に触れる:直感的に何かを感じる能力を高める
③旅行をする:知らない土地で洞察力や判断力、直観力が鍛えられる
④創造活動をする:自分の中のアイデアを形にすることでアウトプットする
⑤発信する:インプットした情報を整理しアウトプットする能力が高められる
        他者からのフィードバックを受けて改善する力が身につく

2.ゴールデンウィークに行動したこと

 このように見てみると「感性」を磨くことは、身近で簡単なものから、とりかかるのに少し勇気が必要そうなことまで幅広い段階のものがありますね。
 ③の旅行をするということは、経験に直接結びつくうえに洞察力・判断力・直観力とさまざまな能力を鍛えられることが、自分の経験からも共感できたため非常に魅力的でしたが、今年のゴールデンウィークは外出を自粛する予定だったので断念しました。そこで今回は、数日で出来そうなこととして、①本を読むことと②芸術に触れることの2つを、新しい情報を得ることや何かを感じ取ることについて普段より意識して行ってみることにしました。
 ①の本を読むことについては、過去に読んだ本で気になった点について重点的に読み返したものや読みかけだった本を最後まで読んだものも含み、計3冊読んでみました。
 ②の芸術に触れるについては、動画配信サービスを利用し鑑賞時刻を決めて、映画を1日1作ずつ鑑賞してみました。
 次の章では、紹介も兼ねて、作品に触れて得られた情報や感じたことについて簡単にですがお伝えしたいと思います。

3.作品の紹介①本を読むこと

 『学び効率が最大化する インプット大全』(著者:樺沢紫苑)
 情報に溢れる現代社会においていかに効率的に学ぶか、ということについて、読書・勉強・会話・情報収集・ものの見方といった観点からその方法が述べられています。
 例えば、「アウトプットを前提にインプットする」。これについては本書全体で何度も繰り返し述べれられています。読書や映画鑑賞をするならば、感想をアウトプットすることを意識しながら行います。授業やセミナーを受ける際には質問や報告を行うことを意識しながら受講します。そうすることによって心理的プレッシャーがかかり緊張状態に陥ると、脳内物質ノルアドレナリンが分泌されます。これが分泌されると、集中力が高まり、記憶力や思考力、判断力が高まるそうです。
 また、普段から観察力を磨く重要性についても述べられています。本書では「OODAループ」というものが紹介されています。「observe(見る)」→「orient(わかる)」→「decide(決める)」→「act(動く)」の行動循環を指し、PDCAサイクルと比較して、突発的な出来事にも臨機応変な対応が可能になると述べています。
 本書でも何度も記載されていましたが、インプットはアウトプットとセットになっています。私自身はどちらかと言うとアウトプットを行うことに苦手意識があるのかなと感じていますので、インプット方法の土台を作りながら、しっかりとアウトプットにもつなげていきたいと思いました。
 他の作品についても触れていきたいところですが、非常に長いコラムになってしまいますので割愛させていただき、どのような本を読んだかだけ、紹介させていただきます。

『さあ、才能に目覚めよう』(著者:トム・ラス)
『燃えよ剣』(著者:司馬遼太郎)

4.作品の紹介②芸術に触れる

 『パターソン』(監督:ジム・ジャームッシュ)
 アメリカニュージャージー州パターソン市に住むバス運転手のパターソンとその妻、愛犬の一週間を綴った作品です。日本では2017年に公開されました。
 この作品ではドラマチックな事件は起こりません。詩を人知れず書き続ける主人公の何気ない日常が描かれ、ゆったりとした心地よい時間と日常の中の小さな幸せに浸ることができる作品でした。
 正直、映画に起承転結を求める人にとっては退屈に感じてまうかもしれません。ですが、映画を芸術や表現として捉え、深く楽しむことを好む人にとっては考察しがいのある面白い作品なのではないかと思います。例えば、主人公のパターソンはあまり感情を表に出さないのですが、そんな彼が日々何を思って過ごしているのか、ちょっとした動きや表情、また彼が綴る詩から想像していくのは難しくも楽しくもありました。また、作品の中では青やモノクロの物がよく出てきます。「色」がどのように使われているのか、どのような意味を持っているのかと考えながら観るとより深く作品を楽しめるかもしれないとも思いました。
 その他鑑賞した作品は以下の通りです。興味があればぜひ観てみて下さい。

『ニュー・シネマ・パラダイス』(公開:1988年、ジャンル:ドラマ、イタリア製作)
『トゥルーマン・ショー』(公開:1998年、ジャンル:コメディ、アメリカ製作)
『スナッチ』(公開:2000年、ジャンル:犯罪コメディ、イギリス・アメリカ合作)
『ミッドナイト・イン・パリ』(公開:2011年、ジャンル:ファンタジー、アメリカ製作)

5.まとめ

 今回は、ゴールデンウィークを使って「感性」について考え、「感性」を磨く取り組みを実践したことについてお伝えしました。実践したと言っても、今回行ったことは数日間でできること、しかも気軽に取り組めることだけにとどまっています。今後はこういった気軽に取り組めることについては日常的に行っていき、旅行などの少し時間がかかるものについても計画的に取り組んで学びにつなげていきたいと思います。皆さんも休日等を利用して、自身を見つめ直し「感性」を磨く時間を設けられてはいかがでしょうか。
【営業本部:松原】