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2024/09/27 |  社員ブログ

堺市老人ホーム(鉄骨造)第6部

こんにちは。建築管理部の沖見です。
2022年11月からご紹介しております堺市で建築した鉄骨造の老人ホームについて、今回で第6部になります。
前回の投稿では内装仕上工事における「クロス」「長尺塩ビシート」「タイルカーペット」の各種工程についてご説明させていただきました。
今回はその後の工程についてご説明させていただきます。
内装仕上工事が完了すれば工程は残り僅かとなり、引渡までの時間との戦いとなります。引渡に遅れが出ないように工程管理を行うと共に、仕上工事が完了した部分の品質を保てるよう、品質管理も引き続き重要になる期間となります。

- 目次 -
CONTENTS

1.電気設備機器取付工事

内装仕上工事が完了しますと、各種設備機器の取付工事を行います。

設備機器とは大きく分けると電気設備機器・機械設備機器に分類され、それぞれ取り付ける業者が変わってきます。
建築工事を請け負う際は、電気設備工事業者・機械設備工事業者に予め工事内容が区分けされた状態で、それぞれの工事の施工を依頼し、コストを削減するのが一般的で、電気設備業者は電気設備機器に関わる工事、機械設備業者は機械設備機器に関わる工事を施工致します。
また、電気設備業者、機械設備業者ともに各業者から枝分かれし、さらに細かい工事を専門とする専門業者に委託することもあります(防災設備業者・弱電設備業者・空調設備業者・換気設備業者など)。

 

まずは、電気設備機器の取付についてご説明させていただきます。電気設備機器とは、照明器具やコンセント、各種スイッチ、火災感知器などをいいます。
また、介護施設の多くではナースコールや電気錠を設置される施設も多いですが、こういった機器も電気設備機器に含まれます。電気設備機器のほとんどは壁や天井に設置されるものが多いです。その為、壁や天井の下地工事の際に配線工事を行い、仕上工事が完了した後に機器の取付を行います。

2.機械設備機器取付工事

機械設備機器とは、便器や洗面台などの衛生器具、エアコンなどの空調設備、また、給湯器や換気設備などを総称していいます。
電気設備機器はほとんどが壁や天井に取付られますが、機械設備機器については、便器や洗面台など排水機能を持った機器もあり、床からの排水管立上げも必要になる為、床に設置される機器も多くあります。
日常生活でイメージしていただければ、皆さんが普段お使いの便器や洗面については、床に設置されていたり、壁に設置されていても床から管が立ちあがっているものが多いかと思います。
また、エアコンについては大きく分けて、天井埋込型のエアコンと壁付けのエアコン(一般家庭でよく見かけるルームエアコン)の2種類あり、それぞれ取付るタイミングが異なります。
天井埋込型のエアコンは天井が仕上がる前に取付しておく必要がある為、天井の下地工事が完了し、PBボードを貼る前に取付します。
壁付けのエアコンについては、壁の仕上工事が完了したタイミングで取付します。
電気設備機器も機械設備機器も一部を除き、壁や床が仕上がった状態で設置する為、取付の際に内装仕上材を傷付けないように、慎重に取付を行う必要があります。建築管理部としても、品質管理の観点から、内装仕上材を傷付けないよう、施工が出来ているか、適切な養生がなされているかチェックを行います。
また、取付が完了すれば、試運転を行い、正常に機器が作動するか確認します。

3.サイン工事

各種設備機器の取付とほぼ同時期に、サイン工事や家具工事の施工も行います。
サインとは建物名称を表記した看板や、室名を表記した札のことを指します。 目立つ場所に取り付けることが多い為、デザインなども凝ったものを使用する場合が多いです。

本工事においては、お施主様の希望も強く建物内全体の案内板や男女トイレのサインにデザイン性の飛んだサインを採用いたしました。
もちろん目立たせるためには良い素材のものを利用すれば良いわけですが、建築管理部として、お施主様や設計者の拘りの部分と、限られた予算の中でサインを製作しなければいけない部分の両方をうまくまとめなければいけません。

4.家具工事

家具工事とは、その名の通り建築物の家具を取り付ける工事です。
建築工事で設置する家具工事とは基本的に、下足箱やクローゼット、カウンターなど、家具の寸法をその空間のに合わせて設計する、備え付けの家具のことを指します。
その他のテーブルや椅子・ベットなどの家具はお施主様がご自身で用意されます。
その空間に合ったサイズで家具を製作しなければならない為、入念な打合せが必要となります。
また、下足箱であれば各下足入れの扉の開き勝手など、お施主様の使い方に合わせた細かい検討が必要になります。

 

今回のご紹介は以上になります。
次回はいよいよ最終章、建物内の工事が完了した後の外構工事からのスタートとなります。