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2023/04/21 |  社員ブログ

堺市 老人ホーム(鉄骨造)新築工事 第2編

こんにちは。建築管理部の沖見です。
今回も、前回(2022年11月4日投稿)に引き続き、堺市で建築した「老人ホーム」の工程について振り返って行きたいと思います。
前回の投稿では「開発工事」から始まり、「遣り方」「杭工事」「基礎工事」と説明させていただきましたが、今回はその続編となります。
基礎工事が完了し、躯体が立ち上がるまでの建築現場の工程です。

- 目次 -
CONTENTS

1.鉄骨製品検査

基礎工事が完了しましたら、建物の骨組みとなる構造材を組み立てる工事に移ります。
今回の構造は「鉄骨造」ですので、まずは鉄骨を製造している鉄骨工場へ監理者と共に赴き、今回納入される予定の「鉄骨」の製品検査を行います。
鉄骨製品検査では、書類検査、外観検査、現寸検査、超音波検査などを行います。
書類検査では、予め鉄骨の製作者が検査した結果を基に報告書を作成しており、その結果を確認していきます。
その後、外観(特に溶接部)に異常がないかの検査(外観検査)、鉄骨内部の空洞に人間の耳には聞こえない高い周波数の音波を送り出し、その反射エコーを探傷器上に表示し内部の異常や欠陥を探りだす検査(超音波検査)そして、図面通りの寸法で鉄骨が製作されているかの検査(現寸検査)の合格を得て、建築現場まで搬入されていきます。この鉄骨製品検査は品質管理の面でも非常に重要な工程になります。

2.鉄骨建方

躯体の鉄骨と鉄骨のジョイント部分は「ボルト締」を行いますが、水平・垂直方向を調整しながら、一次締めし、ボルト、ナット、座金を一直線にマーキングしていきます。その後、二次締(本締め)を行います。この際、マーキングしたラインが揃ったま回ってしまえば、共回りが発生しているため、きちんと締まっていないことになります。写真のようにそれぞれのマーキングがずれた状態になることが、きちんと締められている証になります。(写真②)
また、躯体が立ち上がれば、その周囲に足場を設置していきます。(写真③)足場にも安全管理上、重量制限などの規制があります。
また、写真の中でいくつか梁(水平方向の鉄骨)の中にドーナツのような穴が空いているのがわかると思います。(写真④)この穴は「スリーブ」と呼ばれ、上下水道の配管や、換気のダクトが通り外壁に抜けたり、上下階に抜けたりしていきます。スリーブは梁のどの部分に空けられるか、何ヵ所まで空けていいか等、さまざまな施工上の制約があります。このスリーブの位置を確定させることができないと鉄骨の発注ができません。本工事では、建物の高さ制限等もあり、天井裏の高さもなかなか上げられない状態でしたので、スリーブ位置の検討に通常よりも時間を要してしまいました。

3.デッキプレート

レッカーを使って鉄骨を組み立てれば、次は各階の床になるプレート(デッキプレート)を敷いていきます。デッキプレートは梁の間隔に合わせてカットされており、梁に対して水平に溶接して取付していきます。
デッキプレートが敷き終われば、デッキプレートの上に鉄筋を配筋していき、その上からコンクリートを流し込み床を形成していきます。このコンクリートで形成する床のことをスラブと呼びます。
このスラブが屋上まで打ち終わると「上棟」となります。

4.上棟

上棟したということは、長い長い工事期間のおおよそ半分の区切りを迎えたことを意味します。
この時期になると、お施主様に対しても内装の提案が始まったり、仕上材の選定も佳境に入ります。
設計担当者や現場の職人とも細かい納まりについて何度も打合せを行ったり、当初の予算をオーバーしそうな場合には、大急ぎで軌道修正をかけなかればいけない時期になり、緊張感も増していきます。
また、工事の中間を迎え、お施主様に「中間時金」をいただいたり、協力業者に対しては逆に「中間時金」をお支払いする時期にもなります。
お施主様のご希望にもよりますが「上棟」を迎えた現場を案内させてもらい、建築物の躯体が立ち上がったことを実感してもらっています。
なかなかこの建築業界にいなければ、工事中の骨組みだけの状態を見る機会はありません。そういった意味でもお施主様から「貴重な瞬間を見させてもらった」と喜んでいただくことも多いです。

以上、今回は基礎工事が終わり、躯体が立ち上がるまでの工程を説明させていただきました。
次回、外壁工事から改めてご説明させていただきます。