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2024/10/25 |  社員ブログ

一級建築士試験を終えて

先日、2024年10月13日(日)に一級建築士の製図試験が行われました。受験された方は本当に心からお疲れ様でしたとお伝えしたいです。
今回コラムを書かせて頂く私も、2024年度の一級建築士の学科試験と製図試験を人生初めて挑戦しました。前々から過酷とは聞いてはいたものの、この厳しさは受験した方にしか分からないものなのではないかなと強く感じました。
というわけで、今回は一級建築士試験の体験者として試験について詳しくお話しできたらと思います。製図試験はまだ結果が出ていませんので、お伝え出来ることはありませんが、今後一級建築士試験に挑戦する人のお役に少しでも立てたら幸いです。

- 目次 -
CONTENTS

1.一級建築士学科試験の概要について

一級建築士学科試験の概要についてです。

 

【試験の日程】
〇7月下旬
【学科試験の詳細】
〇出題科目:5科目(計画、環境・設備、法規、構造、施工)
〇各科目の出題問題数:学科Ⅰ「計画」(20問)
           学科Ⅱ「環境・設備」(20問)
           学科Ⅲ「法規」(30問)
           学科Ⅳ「構造」(30問)
           学科Ⅴ「施工」(25問)
〇1問1点、合計125点満点
〇出題形式:四肢択一式。
〇時間配分:①  9:45-11:45(2時間)   学科Ⅰ「計画」、学科Ⅱ「環境・設備」
      ②12:45-14:40(1時間45分) 学科Ⅲ「法規」
      ③15:10-17:55(2時間45分) 学科Ⅳ「構造」、学科Ⅴ「施工」
〇合格基準:国土交通省は「各科目は過半の得点、総得点は概ね90点程度を基本的な水準として想定」としています。

 

ですが、受験者の出来不出来を鑑みて合格点が80点後半になる年もあれば、90点後半になる年もあります。

たとえば、2024年は比較的易しい問題が多いと分析された結果、合格基準点が92点になりました。合格基準点が高い年では、97点の年もあり、難易度によって合格点の基準が大きく左右される為、学科試験を突破するには、100点近く得点できていると安泰と言えそうです。
また、科目ごとに基準点も定められています。これを下回ってしまう科目が一つでもあると、合計合格点を超えていても不合格となってしまいます。
なので、苦手な科目を無くすこと、得意な科目で漏れなく得点する事がポイントになってきます。

2.学科試験の勉強方法

つづいて、学科試験についての個人的な勉強方法をお伝えできたらと思います。少しでも参考になれば幸いです。

 

〇勉強開始時期:受験前年の8月下旬ごろ~
〇1日の勉強時間:仕事の日→毎日仕事の昼休憩の30分+仕事終わり~23時、(7月は~24時まで)
            休日→計10時間程度

 

仕事の終わる時間がまちまちだったので、勉強時間が取れない日も正直ありましたが、勉強できる日にはそのできなかった分を取り戻して、少なくとも平均1日3時間程度確保していました。
私は家に帰ってしまうと勉強がなかなか進められない性格だったので、仕事終わりに図書館に行って勉強したり、友達と一緒に勉強したり、試験3ヵ月前からは自習室を借りて、家にいる時間をなるべく減らして勉強にはげんでいました。

自習室も行くのが億劫にならないように、会社や自宅からなるべく通いやすいところを借りて、また、その自習室でも友達を作り、切磋琢磨しながら、行く理由を増やして勉強に取り組みました。

 

 

 

〇勉強方法:基本独学(一級建築士の過去問を拾い集めたアプリを使いました)、自分の実力をはかる為に資格学校の模試に申込み、4月と7月に3個程取り組みました。

 

〇勉強するにあたって気を付けていたこと:

初年度の受験だったので、まずは過去問20年分を一通りこなしてどのような問題があるのか、どのような難易度なのかをなんとなく理解した上で、その20年分を繰り返し解き続けました。

 

〇過去問を解く際にポイントにしていたこと:

①特に暗記するしかないもの(計画、施工)はとにかく数をこなすこと。
②環境・設備、構造などは、現象、原理の本質を理解するように努めること。
③法規はとにかく早めに(年内には)線引き、インデックス貼りを終わらせて、過去問を解く中で、自分で新たに線引きやインデックスを追加して、早引きできるようにすることと、覚えられる法規は引かずとも分かるようにすることを意識していました。

また、法律が変わったものは試験で出る可能性が高いと考えたので、漏れが無いように勉強しました。
仕事においても、確認申請等で法規を確認する事も多かったので、調べる際はネットではなく、法令集を使って調べる習慣をつけていました。

3.終わりに

学科試験の勉強を始めてから、約一年間の長くて短い勉強期間でしたが、最後まであきらめずに学科試験本番まで勉強できたのには、いくつも理由があります。
沢山の方に応援して頂いたことや、何よりも、絶対学科試験を突破する、という気持ちは人一倍強かったと思っています。
小さい頃からの夢ですが、色んな人が喜ぶ建築や空間を作りたいという思いが今もずっとあります。その夢をかなえるためには、一級建築士になって設計できる制限をなくしたいとずっと思っています。そうしたらより多くの人の役に立てると思うからです。まだ一級建築士にはなれていませんが、なれるまで挑戦し続けることはもちろん、その先にたくさんのやりがいがあると確信しているので、その未来を見ながら日々努力していきます。
最後まで読んでいただきまして、大変ありがとうございました。