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2023/10/06 |  社員ブログ

施工管理業務における「安全管理」について

過去の投稿(2023年6月9日 投稿)では建築管理部が行う安全管理業務の内容を説明させていただきました。

今回のコラムでは「4大施工管理」の中から「安全管理」に重点をおいて詳しく紹介させて頂こうと思います。「安全管理」は、常に危険と隣り合わせの建設現場で、作業員の安全を確保するという重要な任務があります。
「安全管理」は現場に入る者1人1人に目を配る必要があり、様々な業務と「安全管理」を同時に遂行するための能力が求められます。

今回は、施工管理における「安全管理」の必要性と業務内容、「安全管理」を行ううえで必要にな能力等について説明させていただきます。

- 目次 -
CONTENTS

1.「安全管理」の必要性

安全管理とは、現場での事故を防ぎ、工事完成までの作業ができるようにする業務のことです。

建設現場では高所作業や建設機械を扱う危険性の高い業務を行うため、小さな事から人命にかかわるような事まで、ありとあらゆる危険が存在します。
人命にかかわらないような事故だったとしても程度によっては工期に遅れが出たり、余計な損失を生む可能性があります。
これらの事故を防ぐために安全管理が必要不可欠になり、建設現場において安全な作業環境を整える事が必要です。
また事故が起こることを想定した安全対策、季節や天候による危険性など、常に状況が変化する建設現場で危険を排除することが求められます。

安全管理が必要なのは、安全が確保された環境でなければ、工事そのものを進められず、そのような環境の場合では事故が起きる可能性があるためです。

2.「安全管理」の具体的案

安全管理の具体的な方法とは何でしょうか。
建設現場の危険性を排除する為に、以下のような対策を行います。

〇機材の点検…使用する機器や機材の安全点検
〇工法の確認…決められた工法をきちんと守っているかを確認する
〇朝礼時の体調確認…疲労や体調不良などで起こり得る、ヒューマンエラーを予防する
〇危険予知運動…作業開始前に作業中の危険性を想定し、職人同士事故を起こさないための対策を考え、事故防止に努める
〇5S活動…「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」で現場をきれいに整えることで、現場内での転倒予防や生産性の向上につなげる
〇ヒヤリハット事例の共有…過去にヒヤリハットを体験した報告を踏まえ、事例周知と改善策を立てる

また建設現場で発生しやすい事故は、大型建設機械の取扱事故やクレーンからの重量物落下、足場からの転落事故等多岐にわたります。
これらの事故を未然に防ぐため、建設業界では安全管理において以下のルールを定めています。

〇上下作業の禁止…落下物による事故の危険性が高い事から
〇吊り荷の下の人払い…吊り荷の落下事故を防ぐため
〇高所作業時の安全帯の使用…足場などから転落した場合の命綱として

現場監督等の管理者の立場になった場合、これらの安全管理を全員に周知徹底することが重要です。
危険な作業をしていないかを巡回してチェックする、危険な箇所に看板を設置する、炎天下の作業では水分補給を促すなど、事故を未然に防ぐことが安全管理の重要な任務となります。

3.結局は「コミュニケーション第一!」

建築現場では、様々な業種の職人・作業員が出入りし、それぞれの仕事を行います。
事故と隣り合わせの現場では、職人や作業員とのコミュニケーションが事故防止につながる重要な要素です。
人間関係を良好に保ち、モチベーションを向上させることで事故を防げる場合もあります。
職人同士の人間関係がうまくいかない場合、トラブルが起こったり職場の雰囲気が悪くなったりすることがあります。間に入ってコミュニケーションを図り、仲裁をすることも安全管理と事故防止につながります。
日頃からコミュニケーションをとり、現場の危険を事前に察知しておくことが安全管理につながります。

また、体調がすぐれない職人や、作業が思うように進まない職人に声をかけるなど、職人ひとりひとりに配慮すると、職人のモチベーション向上に役立ちます。
現場の雰囲気が悪いと事故やケアレスミスが発生する可能性が高くなるので、職人が安全、安心に働ける環境を作るため、コミュニケーション能力は安全管理に欠かせないのです。

4.まとめ

以上、「安全管理」についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
安全管理についても非常に重要な管理業務であると再認識致しました。

昨今、建築現場において様々な事故がニュースでも取り上げられるのを目にします。
人命にかかわる事も少なからずあり得る話ですし、また事故を起こしてしまった場合施工会社だけでなく、お施主様や周りの方々にもご迷惑をかけ、色々なマイナス面が想定されます。

そういった事故を一つでも事前に防ぐことが出来るよう、安全管理をより一層意識し、今一度気を引き締め、日々の業務に取り組みたいと思います。