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2023/11/15 |  社員ブログ

保育所の設計に求められることは?

豊和開発株式会社に入社し5年目になりますが、何件かの認可保育所の設計に携わらせて頂きました。豊和開発株式会社では年に2~4件ほど認可保育所や認定こども園の設計監理業務をさせて頂いております。私自身まだまだ、実績は少ないですがこれまでの保育所の設計監理業務における経験の中で感じたことや学んだことを基に建築と保育所の設計について書いていきたいと思います。

- 目次 -
CONTENTS

1.建物の外観デザインについて

保育所の建物の外観デザインは子どもたちと保護者にとって魅力的で、安心感を与える要素を取り入れることが求められると思います。事業者様によって建物の外観に対するご要望に違いがあり、保育所らしい明るくカラフルな色彩を好まれる場合や、一見保育所に思えないようなシックなデザインを好まれる場合、ナチュラ思考で木調の材料をポイントに使いたいとのご要望を受けたりと企業理念や保育の方針に沿って建物の外観もニーズに合わせてデザインする必要があります。それらのご希望にお応えするために必要な要素としましては、1_明るく鮮やかな色彩:明るい色合いや鮮やかな色を用いる事で、見た目にも楽しさや活気を表現することができます。最近ではソフトなパステルカラーなど子供たちに親しみやすい色が好まれています。2_シンプルなラインとフォーム:シックなデザインでは、水平を強調するようなラインやフォームをデザインに取り入れ余計な装飾を省いきシンプルさを強調します。カラースキームとしては色数を抑えモノクロームやベージュなどの中立で洗練された色調を使用します。3_自然との調和:建物自体に土や木調の質感を感じられる材料を使用することと共に周辺の緑化や息災を取り入れ自然との一体感を意識してデザインします。環境への配慮もデザインに組み込むことも重要です。

2.室内環境で配慮が必要なこと

室内の設計については子どもたちの健康と安全を最優先に考える必要があります。1_安全性確保:安全なプレイエリアの確保や尖った角を丸くしたり落下防止の対策を講じ、怪我を防ぐための設計をします。2_体の成長に合わせたデザイン:幼児の身体的発達に合わせた家具や設備を配置し、子どもたちの成長に合った環境を整えるよう設計します。3_明るく快適な保育室:自然光を活用するとともに、適切な照明計画を行った空間を設計し視覚的に快適な室内環境を提供することを意識し設計します。4_音について:建物内の隣接する部屋、上下階への子どもたちの声や振動音等について防音処置を講じます。周辺環境への音の配慮も必要になります。園庭や室内から漏れる子どもたちの声や音楽、設備機器から出る機械音への防音配慮も保育所自体の運営を快適に行うために必要になります。5_良い空気品質:外気を採り入れる自然換気や機械を使った換気、24時間換気をし建物内の換気を適切に行います。空調機器を用いて外気温との調整をし、快適な室内温度管理を行います。事業者様によっては空気洗浄機や床暖房設備を設置しより快適な空気品質を実現されたいとのご要望もあります。6_バリアフリー:身体的制約のある子どもたちに対応し、誰もが施設を利用できる環境を整える必要があります。近年では医療的ケアの必要な園児の受け入れに対応される事業者様も増えてきています。段差解消や広い通路等、バリアフリー化は安全性確保へも繋がります。7_健康的な食事の提供:子供たちの健康的な成長に欠かせない食事については自園調理に必要な厨房設備が必要です。衛生面や配膳・下膳の動線を考慮した設計をします。
 上記の他にも細かな安全面や快適な室内空間を実現する為の配慮が保育所の建築設計に必要とされます。

3.法・設置基準適合

前項で記載してきたことを建築設計に取り入れることはもちろんですが、「建築基準法」や「消防法」、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に適合した施設であることが認可保育所としての前提となります。建築基準法や消防法では建物用途に応じた基準内の居室の採光や換気・排煙、内装規定や階段の構造、防災・避難設備等の法適合された建物であることかが求められます。児童福祉施設の設備及び運営に関する基準では、保育所の運営を適切に行うために必要な保育室や園庭等の主要設備に関する広さや設置基準、建物耐火規定、避難設備についても認可保育所としての基準が定められています。その他にも各行政による条例やバリアフリー法、

4.おしまいに

どんな建築設計も法規定や条例、時には専門的な認可基準を満たさなくてはなりません。認可保育所や認定こども園といった設計には前項までに記載した様に数多くの要素を満たし、かつその中に施設に合った工夫や提案が必要になります。保育所の建築設計には多くの経験が必要で簡単なものではないと日々感じています。少しでもクライアントのご要望にお応えできるよう経験を積み、努力を重ねていきたいと思います。