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2022/11/04 |  社員ブログ

堺市 老人ホーム(鉄骨造)新築工事

こんにちは。建築管理部に所属しております沖見と申します。
私は日頃建築管理部として、新築工事時の施工管理はもちろん、引渡後のアフターサービスの業務も行っております。
前回、堺市で建築した「かんたき」と呼ばれる介護施設の建築工程をシリーズ化しご紹介させていただきましたが、今回より同じく堺市で建築し、晴れて9月28日に引渡し致しました「老人ホーム」の建築工程についてご説明させていただきます。
尚、前回までご紹介させていただいた建築物は「木造」でしたが、今回の老人ホームは「鉄骨造」になります。「鉄骨造」ならではの構造の違いにも着目してご紹介させていただきます。

- 目次 -
CONTENTS

1.開発工事

本工事では、新築工事に先立ちまして、開発工事を行いました。
開発工事とは、建築物の「建築」または、特定工作物の建築を行う際に土地の区画形質の変更(開発行為)が必要な場合、各行政と協議し、許可を得て行う工事のことを指します。
具体的には、給排水引込工事、盛土工事、擁壁工事、道路拡幅工事等が含まれます
本工事では、まず、地盤を上げるために盛土工事を行いました。
道路面から30~50㎝ほど計画地の地盤が下がっており、車の乗り入れや、排水の勾配をとることが困難であったため、地盤を適切な高さまで上げていきました。
写真①は、新たな土を入れた後に、転圧機で地面を固めている状況です。
その後、給水管・排水管の引込工事を行いました。
給水管については、約80m先の道路から引き込む必要があった為、かなり大がかりな工事となりました。
給水管・排水管の引込工事が終われば、車の乗り入れ部分に側溝を設置する工事に移ります。その際、給水管・排水管の上に側溝を設置することになりますので、せっかく引き込んだ管を傷付けないように慎重に工事を行う必要がありました。今回、給水管・排水管を引き込む業者と、側溝を設置する業者は別業者になりますので、より念入りに打合せを行いました。
側溝の設置工事が終われば、開発工事が完了します。
堺市の検査を受け、合格すれば「開発工事検査済証」を受領し、いよいよ新築工事着工となります。
写真②は開発工事が完了した状態です。

2.遣り方

開発工事が完了し、建築工事の着工準備が整えば、いよいよ着工となります。
建築工事の最初の工程として、「遣り方」を行います。
「遣り方」とは建物の柱の芯(中心)を正確に出すために行う配置確認のことです。
写真①のように柱の下に打ち込む杭が図面通りの位置に打ち込まれる予定になっているのか確認を行います。
また、写真②では建物の基準となる高さの設定が図面通りになっているか確認を行っています。
すべての杭芯が正確であることを確認できましたら、杭工事に移ります。

3.杭工事

木造建築物と鉄骨造建築物では構造体が「木材」と「鉄骨」で違います。「鉄骨」は「木材」と比べて重量がある為、地盤補強が必要な場合も多くなります。地盤補強の費用についても、鉄骨造の方がコスト高になる場合が多いです。
本工事では、事前に行っておりました地盤調査の結果から、地盤に直接基礎を形成するのではなく、杭を打ち込みその上に基礎を形成することが必要だと判断致しました。
杭の種類については、検討の結果、先端羽根付鋼管杭(写真①)という種類の杭を採用いたしました。
杭は大きく分けて既製杭と現場打杭があります。今回のような鋼管杭は既製杭に分類され、工場で製作されたものをそのまま現場に搬入し、打ち込んでいきます。
現場打杭は、現場で杭を打ち込む為の穴を掘削し、その穴に筒状に配筋した鉄筋を設置し、コンクリートを流し込む工法です。
杭を搬入するための大型車の出入りが難しい現場や、建物の規模が大きく径を大きくする必要があり、杭が大きすぎる為に搬入が困難な場合に採用されます。
写真②は試験杭(1本目の杭)の打ち込み時に設計監理者に立ち会っていただいている様子です。杭を打ち込む際に、地盤調査通りの地質になっているかを確認し、設計した杭がその地質に適しているか、品質管理の為必ず立会っていただきます。

4.基礎工事

杭工事が完了しましたら、基礎工事に移っていきます。
まずは、基礎を構築するため地面を掘削していきます。その後、基礎配筋を行うため「捨てコン(地面を水平にするためのコンクリート)」を打設します。
写真①は捨てコンが完了した写真です。
捨てコンの上に鉄筋を配筋し、型枠を建て、コンクリートを打設し、基礎を形成していきます。写真②は基礎工事が完了した写真です。
以上の工程で基礎が完成します。
この基礎工事は、コンクリートの養生期間も必要な為、約1ヶ月程時間を要しました。

今回は、開発工事の着工から基礎工事の完了まで説明させていただきました。
建物の完成後ではほとんど目に触れる事のない部分の工事になります。しかし、その土地と建物を連結させている非常に重要な部位になりますので、より注意深く品質管理する事が大切だと考えています。
次回は、建物の骨組みになります「鉄骨工事」からご説明させていただく予定です。最後までご覧いただきありがとうございました。