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2023/06/09 |  社員ブログ

施工管理業務における「品質管理」とは

建築管理部の小早川です。
過去の投稿(2022年12月16日 投稿)では建築管理部が行う工程管理業務の内容を説明させていただきました。

今回のコラムでは「4大施工管理」の中から「品質管理」に重点をおいて詳しく紹介させて頂こうと思います。「品質管理」は工事の品質や安定した工程などを確保する為に行います。
「品質」というと、単に「質」や「出来栄え」「性能の良さ」のことであると捉えられやすいのですが、本来の意味は少々ニュアンスが異なります。
JIS規格では、「品質」を「製品・サービスが使用目的を満たしているかどうかを決定するための評価の対象となる固有の性質・性能の全体」と定義しています。
施工管理で行う「品質管理」とは、品質における問題点や改善点などを早期発見するための確認業務として、その建物の「デザイン・強度・寸法・材質・機能」などが設計図や仕様書・地方自治体などが定めた条件を満たしているか否かを確認することにあります。

- 目次 -
CONTENTS

1.「工程管理」と「品質管理」の関係性

施工管理の中には、前回のコラムにてお話させていただきました「工程管理」の要素も含まれており、品質管理の側面の1つとして、工程管理と密に関わりを有していることになります。

品質評価対象の項目が分類化されており、品質試験を通して作業毎に確認を行うのですが、施工管理者はその品質を守るために定期的に試験を実施し、求められる基準以上の品質が確認出来たら次の工程に進みます。「基準の品質条件に近づくこと」こそが「品質管理」の課題であり、責任・やりがいと言えると思います。

決められた工期までに建築物を完成させる為には、作業日程を調整し、かつ無駄のない工程が必要不可欠です。スケジュールを俯瞰的に管理するのが「工程管理」の側面であり、それを細分化し適材適所で実施するのが「品質管理」の意義と目的といえます。

2.品質管理(施工計画書・受入検査)」について

・工程内検査
工事工程の途中で行う検査のことです。例として鉄筋工事の床配筋を上げますと、段取り筋を間配りし、スペーサーに乗せた時に一定のかぶり厚が取れているかどうかを一度検査し、下端筋が組み終わった際に本数やピッチ、かぶり厚に問題がないか再度検査した上で上端筋を組む、というように、床配筋を終えるまでに何度か検査を行いますが、それが工程内検査です。検査した結果問題無かったようであれば、写真と検査表に記録します。次の工程に移る前に検査することで、手戻り作業を減らすことができ、工程を守ることにつながります。

・完了検査
工事が完了した時点で行う検査です。施主検査、竣工検査も同様の意味で使われます。工事が完成し、お施主様や行政の方に、使い勝手に問題無いことや建築物の法律違反が無いことを確認してもらいます。
基本的には完了検査を受ける前に、社内検査などを行い指摘箇所が無いかどうかを確認し、完了検査で指摘を受けない状態になっているかを検査しておく必要があります。完了検査・施主検査が無事に終わることで引渡を行える状態となります。工程内の検査を適当にやってしまうと、仕上がりの精度に影響が出ます。要は最後の完了検査で指摘を受け、場合によっては大規模な是正対応が必要となることがありますので、工程内検査は非常に大事な項目と言えます。

3.「品質管理(工程内検査・完了検査)」について

・工程内検査
工事工程の途中で行う検査のことです。例として鉄筋工事の床配筋を上げますと、段取り筋を間配りし、スペーサーに乗せた時に一定のかぶり厚が取れているかどうかを一度検査し、下端筋が組み終わった際に本数やピッチ、かぶり厚に問題がないか再度検査した上で上端筋を組む、というように、床配筋を終えるまでに何度か検査を行いますが、それが工程内検査です。検査した結果問題無かったようであれば、写真と検査表に記録します。次の工程に移る前に検査することで、手戻り作業を減らすことができ、工程を守ることにつながります。

・完了検査
工事が完了した時点で行う検査です。施主検査、竣工検査も同様の意味で使われます。工事が完成し、お施主様や行政の方に、使い勝手に問題無いことや建築物の法律違反が無いことを確認してもらいます。
基本的には完了検査を受ける前に、社内検査などを行い指摘箇所が無いかどうかを確認し、完了検査で指摘を受けない状態になっているかを検査しておく必要があります。完了検査・施主検査が無事に終わることで引渡を行える状態となります。工程内の検査を適当にやってしまうと、仕上がりの精度に影響が出ます。要は最後の完了検査で指摘を受け、場合によっては大規模な是正対応が必要となることがありますので、工程内検査は非常に大事な項目と言えます。

4.まとめ

以上、「品質管理」についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
品質管理については前回お話させていただきました工程管理もと同じように重要な管理業務となります。

お施主様の期待通り、もしくは期待以上の物件を完成出来れば、建築現場の管理者やその会社の評判はプラスに作用しますし、会社の評判が上がれば、更なる顧客の獲得が期待出来るといった好循環が生まれるかも知れません。
逆に定められた基準を遵守出来なかった場合は契約違反となり、会社の利益を損ねてしまう可能性があります。手抜き工事や期待を下回る品質管理を行った場合には、会社の評判に直結し、反対に悪循環に陥ってしまう可能性があることを品質管理に従事する者として特に注意が必要です。

建築物の安全性は目に見える場所に起因するものではなく、瑕疵的もしくは専門的な領域となるため、建築現場における品質管理意識の周知・徹底が必要不可欠となります。これらの責任を負う立場にあるのが、品質管理者であることを今一度意識して、今後の業務に取り組みたいと思います。