豊和開発 土地活用に
グッドアイデア

- コラム -
COLUMN

HOME › コラム › 入社5年目の私が設計監理業務で経験してきたこと

facebook

2022/01/14 |  社員ブログ

入社5年目の私が設計監理業務で経験してきたこと

豊和開発株式会社で設計監理部に所属する橋本です。
私は、専門学校を卒業し、新入社員として豊和開発株式会社に入社し、2022年4月で入社から5年が経とうとしています。私は、この5年間で様々な物件に携わりながら設計監理業務を行ってきました。入社当時はCADの操作も慣れていなく、建築設計業務について理解できていない事も多かったのですが、これまでの5年間で学んだ事も多く、建築設計とはどういうものかという事も少しづつではありますが、理解を得ることができています。今回は、私が担当してきた案件の大変だった事や、成長できたと感じた事などを振り返りながら記事にさせて頂こうと思います。

- 目次 -
CONTENTS

1.1年目には分譲住宅の建築確認申請業務を経験しました

入社して間もない頃に分譲住宅の確認申請業務を行いました。CADの基本的な操作は学生の頃に学んで操作自体はできましたが、いざ実践での作図となると、作図をする時の操作やレイヤー(図面層の使い方)等の基本的な事項が分かっていなかったり、作業スピードなどが求められるなど、作図作業中のミスが多くありました。

確認申請図の作成については、申請の流れや、建築法規もわからないいまま、手探りの中で進めて行く中で、審査機関に確認申請図書を提出しては、修正し、提出しては修正の繰り返しで、申請先担当部署の方々や社内の先輩に相談しながら作図を行いました。

建築工程では、中間検査や完了検査などを行う際に、どのようなところを注意確認しなければならないのか、どういった書類が必要になるのか等も教えて頂きながら、検査を進めました。

この仕事では、合計6棟の建築申請業務を担当しましたが、最後の一棟の確認申請図書を提出した際は、審査機関からの指摘もなく、円滑に確認済証を取得する事が出来ました。

入社して一年目は他案件でのパース作成方法や行政協議など分からない事も多く、毎日人に聞いたり、学ぶことで少しずつ仕事を覚え、自身が成長できていると実感できた1年目でもありました。

2.2年目には事務所兼倉庫の設計監理業務を経験しました

2年目には、オフィスの内装工事やオフィス家具の販売等をメインにおこなっている会社の鉄骨造2階建て事務所兼倉庫の設計監理業務を行いました。

完成イメージや工事費等の基本計画の作成から行いましたが、動線計画や、決められた予算内での建築材料選定、外観デザインの検討等、『物事を決めていく難しさ』を知り、自分の思ったように設計出来るわけではなく、様々な制約がある中で完成を目指す事の大変さを知りました。

また、初めて一人で、実施図を作成し、様々な図面において、機能的・デザイン的に効果のある状態にある『納まり』の検討を行わなくてならない大変さも知りました。

計画地の傍に河川と阪神高速道路があり、工事の影響で他の工作物に影響を及ぼさないか等の問題が出ないかどうかも繰り返し、行政協議や確認を行いました。

戸建て住宅とは全く違う用途(今回は事務所)、という事もあり、建築基準法の確認必要事項も多く、申請では何度も審査機関と相談を行いました。また、着工後においては工事監理を行い、各現場において監督、業者と打合せを行いながら、現場を円滑に進める為に、現場で発生している検討事項や課題を解決していく事の大切さも学びました。

3.3年目には社会福祉施設の設計監理業務を担当しました

3年目には、主担当者として木造2階建ての認知症対応型グループホームの設計監理業務を行いました。
主担当者という事もあり、お施主様と打合せを行い、お施主様の要望をお聞きした内容を具現化する大変さや、お施主様の理想に近い設計が出来ているのかなど実際に打合せを行いながら設計していく難しさを知りました。

また、比較的、間取りの自由度が利く鉄骨造とは違い、木造ならではの柱や梁のスパン(間隔)等の制限がある中で設計を進めていく木造建築の難しさを感じました。

事務所とは違う用途の為、社会福祉施設(グループホーム)に必要な手すりやスロープ等の必要な設備や、その納まり、取り付け高さや、勾配の設定などがあり、先輩方の設計した物件を参考にしながら設計を進めていきました。

また、一番思い出に残っている事が、行政協議です。役所調査を行う為に、市役所に行き窓口の順番を待っていると、私と同じ問合せに来た方や、役所の検査で指摘を受けた工事会社の方々が並んでいました。自身も並びながらではありますが、「指摘事項や課題が出れば、工程にも影響が出る、遅れれば周囲にも迷惑をかける」と思い、今後は細心の注意をしながら設計をしようと決心しました。

しかし、初めて描く道路計画図、排水計画図などの開発図面作成時には、何度も何度も役所に足を運ぶ事となり、大変な思いをしました。しかし、主担当者として一人で設計監理業務を完遂する事ができたので、竣工時には何事にも代えがたい達成感と喜びを感じる事が出来ました。

4.4年目には認可保育所の設計監理業務を担当しました

4年目には認可保育所の設計監理業務を行いました。
大阪市内という事もあり、申請業務や、行政協議には慣れていた為、円滑に工程を進める事ができました。

今回経験しました、認可保育所についても、設計段階において、事務所や社会福祉施設とは違う用途(保育所)だった事や、実際に利用する園児への配慮面での検討がとても苦労しました。例えば園児が落下してしまう危険性のあるので、窓の高さの配慮、落下しないよう窓に柵を設ける、いたる所において、落下やケガの危険性について配慮する、子供が自由に部屋から出ていかないように鍵の高さを配慮する、引き戸においては指を挟んでしまわないようにクッション材や隙間を設ける等、小さい子供だからこそ気を付けないといけない箇所が多く、常に危険予知をしながら設計を行いました。

今までに他の施設などを見学して経験した事を活かしながら、外観デザインや内装デザインを園長先生や事業者に提案しながら設計を進め、イメージ通りに施設が竣工した際には、この物件に関わった多くの関係者様方に大変喜んで頂く事ができました。

5.まとめ

私は、入社しまして、これまで5年間で様々な設計業務を経験しました。
紹介した物件以外でも、設計補助の担当として関わった案件も多くあり、改修工事、老人ホーム、スポーツ運動施設なども携わる事ができました。

現在は、補助担当として今年の2月に竣工予定の認知症対応型グループホームの設計監理業務を行っています。この案件は枠組壁工法(ツーバイフォー工法)と呼ばれる構造で、木造住宅においては一般的な在来工法の次に用いられる事が多い構造なのですが、老人ホームにおいては希少な枠組壁工法の耐火建築物での企画が採用となっているという事もあり、新たな経験で、新鮮な気持ちで取り組んでおります。

入社時から現在までを振り返りますと、多くの人々との関りや、用途、構造の違った建築業務を通じて、人間的にも設計技術者としても大きく成長することができていると感じました。

当社の意匠設計職は、入社後から、早期で担当を持たせて頂いたり、ある部分だけ仕事ばかりするのではなく、一貫性のある幅広い設計業務を経験することができます。しかし、技術については日々進化するでしょうし、当社の建築物については、画一的なものが無く、常にコスト面を意識し、デザイン性や機能性に優れた設計提案が求められています。それらの要望にお答えできるよう、これからも知識を重ねながら、成長意欲を失わずに業務に取り組んで一人前の建築士を目指したいです。