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2020/11/13 |  社員ブログ

私の好きな建物【歴史ある劇場について】

こんにちは、経営企画部の竹川と申します。私は、入社して2年目で、経理として、日々仕事に励んでおります。
私の趣味は舞台鑑賞なのですが、今まで全国各地、いろいろな劇場やホールに足を運んできました。
日本には大小様々な劇場がありますが、その中でも今回は古くからある劇場について、2つピックアップしてご紹介したいと思います。

- 目次 -
CONTENTS

1.南座(京都市)

まず、ご紹介するのは、京都市東山区にある『南座』です。八坂神社の門前町として、また、祇園の玄関口として発展した祇園四条地区に位置しており、京阪電車「祇園四条駅」の改札を出て、地下から地上に上がれば、すぐ目の前に臨むことができる、アクセスの良い劇場です。
この南座は、江戸時代の初期(1614年)に女歌舞伎や人形遣いの興行でにぎわいを見せていた芝居小屋から始まったと言われており、400年以上も続く歴史のある劇場で、同一の場所で今まで興行を続けてきたという意味では日本最古の劇場です。
ご存知の方も多いと思いますが、現在も歌舞伎を中心とした伝統的な公演が行われております。また、伝統を重んじながらも、挑戦的な試みも行われており、今話題の「鬼滅の刃」と歌舞伎をコラボさせた企画展も開催されております。
座席は1階・2階・3階からなり、左の壁にも右の壁にも座席があるコの字型の座席となっております。1階席下手(客席から見て左側)には「花道」と呼ばれる客席を縦に貫いて舞台に至る舞台設備があるのは、南座などの歌舞伎が行われる劇場ならではのものであります。(写真右下)
平成30年には、耐震化のための工事と内装設備を全面リニューアルした大規模改修工事が行われ、最新の設備を備えつつも、桃山風のデザインを取り込んだ外観となっております。国の有形文化財としても登録されている貴重な建築物です。
私自身、南座で観劇をしたことはないのですが、堂々とした佇まいの外観は、存在感があり、特に立派な屋根が印象的で、劇場に訪れた人の目を惹きます。また、夜になり明かりで照らされた南座は昼とはまた少し違った姿をみせ、とても美しいです。
今年の8月には普段は俳優さんしか踏み入ることができない舞台や花道に立ち、舞台機構を体験できる「舞台体験ツアー」というものが開催されていたのですが、機会が合わず参加できず……。次回また開催される際にはぜひ参加して、いつもと違った角度から舞台や舞台機構を見てみたいと思います。

2.大阪松竹座(大阪市)

続いてご紹介しますのは、大阪市中央区にある『大阪松竹座』です。大阪市西区にある当社から少し遠いですが、徒歩でもいけるくらいの距離にあります。松竹座は、言わずと知れた繁華街・道頓堀にある劇場です。
私自身、歌舞伎が行われるような劇場というのは、和風な建物であるというイメージが強かったのですが、この松竹座はレンガ造りで西洋風の見た目なので、外観を見て驚いていたのを覚えております。
歌舞伎の公演がよく行われる松竹座ですが、開館された当初は、実は関西発の洋式劇場として公演が行われておりました。その後、戦前は洋画を中心に、戦中・戦後は邦画封切館として、また昭和27年からは洋画封切館として再発足をし、平成6年5月に今のよう劇場に改装するため閉館をしております。実演の劇場として再生したのは、閉館した翌年の平成7年の2月で、洋式劇場としての外観を残しつつ、最新設備を備えた劇場として新たに開場しております。
松竹座の外観がレンガ造りで西洋風なのには、上述の通り、洋式劇場として使用されていたということが調べていく中で分かり、なるほどなと思いました。先程ご紹介させて頂きました南座と比べましても、同じ歌舞伎が行われる劇場でも外観が全く違うのがおもしろいなと思います。

また、大阪松竹座は劇場内に足を踏み入れると、目の前に現れる下地が柿色の気品の高い緞帳に目を惹かれます。緞帳の図柄は、芙蓉あるいは葵を様式化したものが用いられており、色は柿色や萌葱、山吹など日本の伝統色を用いて彩色されております。生地の下地である地色の柿色が非常に美しく、劇場に訪れた者を圧倒する迫力もある緞帳です。こちらの緞帳の美しさをお伝えするために、写真を載せたいのですが、以前観劇した際は、劇場内の写真の撮影が禁止だったので、緞帳の写真を載せられないのが残念です。
現在松竹座にて行われようとしていた公演は中止になっているものも数多くあるのですが、また今の状況が落ち着いたら、松竹座にて観劇したいなと思います。

3.いかがでしたでしょうか?

今回、京都府と大阪府にある劇場2つをご紹介させて頂きましたが、今回の2つの劇場と同じような歌舞伎がよく行われる劇場であれば、東京に『新橋演舞場』があったり、またミュージカルがよく行われる洋式劇場であれば、大阪では『梅田芸術劇場』、東京には『帝国劇場』があったりと日本にはまだまだたくさんの劇場があり、その劇場ならではの構造や、それぞれ特徴のある外観の劇場があります。
今回2つの劇場の歴史について調べてみて、これからは観劇した劇場について、どうやって作られたのかや、歴史などを調べてみるのもおもしろいなと思いました。日本には素敵な劇場がたくさんありますので、このコロナウイルスが収束した際には、皆様ぜひ劇場に足をお運びになり、観劇だけでなく、劇場の外観や内装などにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。

【経営企画部 竹川】