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2023/02/10 |  社員ブログ

地鎮祭の日取り選びや行い方

こんにちは。営業本部の佐竹と申します。土地の活用を提案する仕事上、地鎮祭に出席する回数は多いと思うます。そこで、今回は地鎮祭について日取り選びや行い方についてご紹介させていただきます。
地鎮祭は「とこしずめのまつり」と読む場合もありますが、普通は「じちんさい」と読んでいます。土木・建築工事(自宅や土地活用でのアパート・マンション、店舗や施設等)などで、工事を始める前に地の神である大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)・氏神(うじがみ)・地域の神である産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えし土地を祓い清め、工事の無事を祈る儀式。とこしずめのまつり。土祭り。地祭り。地祝いとも言われます。

- 目次 -
CONTENTS

1.地鎮祭の日取りはいつがいいのか

地鎮祭は工事の着手前に行いますが、実は、地鎮祭には適した日取りがあるのです。
カレンダーには大安や仏滅などと記載されているものがあり、それらを暦注(れきちゅう)と言います。
暦注は、その日の運勢をあらわしたものであり、大安や仏滅は「六曜(ろくよう)」と言い、その日の吉凶をあらわしたものです。
「六曜」には以下のものがあります。なお、読み方は地域や神社によって異なる場合があります。
・先勝(さきがち/せんしょう/せんかち):午前中が吉、午後から凶 
・友引(ともびき):朝・晩が吉、お昼が凶 
・先負(さきまけ/せんぷ/せんぶ/せんまけ):午前中が凶、午後から吉 
・仏滅(ぶつめつ):終日凶 
・大安(たいあん):終日吉 
・赤口(しゃっこう/しゃっく):正午頃が吉、後は凶
以上から、日程や時間帯を決めますが、地鎮祭は午前中に行われることが多いため、大安、先勝、友引が一般的に選ばれる良日となります。

2.更に「十二直(じゅうにちょく)」で吉日を把握する

上記で述べた「六曜」以外に、もう少し詳しい暦では、「十二直(じゅうにちょく)」を表しているものもあります。これは、北斗七星の回転と十二支とを組み合わせたもので、その日の行動の向き不向きや吉凶を表したものです。「十二直」は以下の通りです。
・建(たつ)万物を建て生じる日。
・除(のぞく)障害を取り除く日。
・満(みつ)万物満ち溢れる日。
・平(たいら)物事が平になる日。
・定(さだん)善悪が定まる日。
・執(とる)執り行う日。
・破(やぶる)物事を突破する日。
・危(あやぶ)物事を危惧する日。
・成(なる)物事が成就する日。
・納(おさん)物事を納め入れる日。
・開(ひらく)開き通じる日。
・閉(とづ)閉じ込める日。
この中で地鎮祭に良日とされているのは、建、満、平、定、成、開です。
これらも踏まえて地鎮祭を行う良日は「六曜」から選び、更にもう少しこだわるのであれば「十二直」の良日が重なった日を選びます。
補足としては、暦に「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」や「三隣亡(さんりんぼう)」と記載されているものもあります。
「一粒万倍日」は、良い事も悪い事も万倍になる日です。「六曜」と「十二直」で選んだ良日が「一粒万倍日」であれば最高です。逆に「三隣亡」は3件隣まで滅びるという意味なのでおすすめはしません。

3.地鎮祭開催前はリラックスしましょう

上記の地鎮祭に良日とされる日取りが決まり、地鎮祭当日になれば、祭壇や椅子、テントなど必要な備品や供え物を準備します。依頼する神社によって違いますが、施工会社や神主さんが準備する場合が多いです。開催前には着席をして待ちますが、いざ定刻が近づくと緊張してきます。神主さんより作法を短時間で教えられたりすると間違えたらどうしようとか、マイナスのイメージが脳裏に浮かびます。ですのでリラックスして下さい。肩の力を抜くのです。失敗やミスをしても責められません。ちなみに建主の席、建主の家族の席、施工者の席等、一人ずつ座る席は決まっています。祭壇の位置は南向きか東向きで、参列者の事も考慮して敷地の中央などに設けます。着座位置は祭壇に一番近い前の右側に建主・建主の家族、祭壇に一番近い前の左側に施工者・施工関係者が着座します。

4.進行とまとめ

式の進行は地域によってやり方も変わってきますが、一般的には以下の様になります。
手水の儀(てみずのぎ)入り口に用意された手水桶(ちょうずおけ)から柄杓で水を汲み、手を洗い口をすすぎます。その後、白紙で手を拭きます。
開式の辞(かいしきのじ)神主が祭典を始める旨を告げます。
修祓(しゅばつ)神主が神籬(ひもろぎ)、神饌(しんせん)、祭具(さいぐ)、玉串(たまぐし)、及び参列者の方などを祓い清めます。
降神(こうしん)神を神饌(しんせん)にお招きします。
献饌(けんせん)神に神饌品(御供物)を供えます。
祝詞奏上(のりとそうじょう)無事に工事が終わる様に神主が神前に祝詞(のりと)を奏上します。
四方祓(しほうばらえ)現場を祓い清め、工事の無事を祈願するとともに、これから始まる建築工事の関係者に禍を及ぼさない様にします。
地鎮の儀(じちんのぎ)施主及び施工者が初めてその土地に手を付けるという意味で、一般には施主が刈初(かりそめ)を行い、施工者が穿初(うがちぞめ)を行います。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)玉串を施主、設計者、施工者の順に神壇に捧げます。
撤饌(てっせん)神前に供えたお供え物を下げます。
昇神(しょうしん)お招きした神様にお帰り頂きます。
神職退下(しんしょくたいげ)神主が退出し、祭儀が終了します。
直会(なおらい)乾杯をして、神の御供物のお下がりを貰います。(神に少しでも近づけるという願いもこもっています。)
祝宴(しゅくえん)挨拶と祝辞の後に祝宴が始まります。頃合いを見て中締め、手締めをした後に司会者の挨拶により全て完了となります。
この様に式は粛々と進行していきますので気負う必要はありません。
私事ではありますが、今度、初めての仏式の地鎮祭(起工式)に出席する予定です。焼香台が設けられるみたいですので今から楽しみです。
最後までご覧いただきありがとうございます。