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2026/08/28 |  社員ブログ

意匠設計者は「意匠・構造・電気設備・機械設備設計」のまとめ役!?

設計監理部の岩田で御座います。
私の経験では、我が家を建てた時(ハウスメーカー)の打合せも、私が現場監督をしていた時も、打合せは「意匠設計担当者」しか来ない!
「意匠設計はまとめ役なんや!」「偉い方なんや」と、思いこんでいる私の「意匠設計者」について記述して行きたいと思います。

- 目次 -
CONTENTS

1.「意匠設計」

建物全体を考える仕事?と私は思っています。
意匠設計が居ないと始まらない!とまでは言いませんが、重要な役目を担っているハズです。お客様は、デザイン性を求めているかも知れませんし、機能性を重視されているかも知れません、はたまた、両方を求めているかも知れません。それをまとめ上げるのが意匠設計者です。
また、お客様は建築のスペシャリストやと思っています。自身が専門外と思っている「構造・電気・機械」は、お客様は専門外やと知らないものです。
的外れな答えを出さないために、意匠設計者だから「専門外」と決めつけない向上心が必要です。だって、自分の住んでいる家の構造・電気・機械設備を知らない!というのは恥ずかしいです。

2.「構造設計」

経済的な構造設計は、バランスの良い建物と考える私ですが、
構造的にこのように構造設計して欲しいと言える意匠設計者は少ないと思われます。実際、構造が苦手な方が多いです(笑)
意匠設計者は「偏心しない(建物が捻じれない)」ように計画すべきであり、何故このようなデザインをするのか、そしてそれを解決する考え(バランスを取る根拠)を示してこそ「まとめ役」とは言えない。
また、工事現場での配筋検査・コンクリート検査等、構造的な検査(審査)があります。最低でも構造図が示している内容や、それらが示す力学的な理屈は知っておかないといけない。検査時に簡単な検査官の質問に答えらないのは恥ずかしい!

3.「電気設備設計」

「建物に必須」である「電気」の事を知っていて損はない。
もし、電気が不要な建物でしかも快適に過ごせるとあれば申し分無いですよね、ただ、そうは問屋がおろさない!
例えば「電子レンジ」が置きたいとお客様から有った時に、直ぐに電気容量を答えることが出来るであろうか、意外と毎日使っているものでも容量までは知らないことの方が多いです。
答えは、一般家庭用の電子レンジ(オーブン機能付き)で約1400W=約15A
コンビニに置いてある業務用で約2800W=約14A(但し、こちらは単相200V)
ブレーカーの容量は凡そ「80%」なので、各々20Aになり「1回路」必要ということになります。
建物の総電力は、使用する機器の容量を積み重ねて求める訳ですが、意匠設計者で有っても、打合せ時に使用する機器等を踏み込んで聞く(確認する)事が出来れば、お客様の要望を電気設備設計者により詳しく伝える事が出来ます。
また、電力会社から引きこまれる電気には「単相・三相」というものがあり、前者を「電灯」後者を「動力」とかいう表現が用いられ、設計図では「1φ(電灯)」「3φ(動力)」となっています。詳しく覚える必要は有りませんが、電気容量が大きい機器は「動力」が必要であるということは、最低限知って置く必要はあります。
余談になりますが、1KW(1000W)の電気機器を使った場合の電気料金は、30円~40円位です(基本料金を除く)こういう無駄と思われる知識も意匠設計者には必要です。

4.「機械設備設計」

部屋の温度・湿度を最適に、シャワーの温度はどうやって設定するのかも、意匠設計者は知っていて損はありません。
建築の世界では「空気調和・換気設備」・「給排水衛生設備」のことを指します。こちらはピンと来ないかも知れませんが、建物間取りであったり、敷地内の建物配置に多大な影響を与えます。
意匠設計者に求められるのは、何処に設置すれば効率よく、また全体の見栄えが良いのかを機械設備設計者に伝えることです。
例えば、エアコンは何処に配置すれば良いのか?と質問を受けた場合、冷暖房効率と部屋の使用形態を考えて答えなければならない。余ったスペースに設置は良くありません。
現実は難しくなって来ていますが、基本は冬に日当たりの良い部屋を主として考え、冬は「暖かく気持ち良く」夏は日当たりを樹木で遮り「室温が上がるのを抑える」のが基本です。エアコンや換気扇(熱交換型)で空気を調和し快適さを提供するのは、現在社会だからこそ求められる技術です。
学校の体育館には、低い所と高い所に窓がありますが、これは空気の温度差(温度が高い方が軽い)を利用した換気方法です。昨今、暑すぎて使えない無駄な知識も意匠設計者には必要です。

5.まとめ

まとめ役なので偉い!と私が感じたこと、解って頂けましたでしょうか?
意匠設計者には、「まとめ上げる広く浅い知識」が必要なんです、そして、広く深い知識に越したことはありません、また、日進月歩の建築技術、一級建築士の取得はあくまでも通過点であることを忘れてはなりません。