豊和開発 土地活用に
グッドアイデア

- コラム -
COLUMN

HOME › コラム › グループホームで土地活用!

2025/02/28 |  社員ブログ

グループホームで土地活用!

日本の高齢化が深刻化していく中で、介護を必要とする高齢者が増加しており、それに伴って多様な介護サービスが求められるようになっています。その中でも、認知症高齢者の生活を支える重要な施設の一つとして注目されている施設が「グループホーム」です。

障がい者の方が共同生活を行う施設も同様にグループホームと呼ばれますが、この記事では認知症高齢者が共同生活を行うための施設(グループホーム)での土地活用について、お話しさせて頂きます。

- 目次 -
CONTENTS

1.グループホームとは?

グループホームでは少人数制の家庭的な環境で生活支援を行うことが特徴です。それぞれの居室と共有スペースからなる生活空間をユニットと呼び、1つのユニットで、5~9人の方が、共同生活をしています。

グループホームの運営は、介護保険制度に基づいて行われ、利用者が自立した生活を送るために、介護度に応じて必要な介護やサポートを受けながら、過ごすことができます。

 

1. 家庭的な環境
施設でありながら、家庭的な雰囲気を大切にしているグループホームでは、住み慣れた地域で、家庭生活に近い環境の中で地域住民とも交流を図りながら生活できる環境を提供しています。これは認知症高齢者にとって安定した精神状態を保つために重要です。
また、認知症高齢者にとって、環境の変化や一人で過ごすことが精神的な負担となることがあります。グループホームでは、同じような状況の仲間と一緒に過ごすことで、孤独感を軽減することができ、精神的にも安定した生活を送ることができます。

 

2. 自立支援
入居者が自分でできることを尊重し、職員と共同で食事を作ったり、洗濯をするなどの活動を通して、できるだけ自立を促すような支援(機能訓練)が行われます。日々の生活の中で自分のペースで活動を行うことができるため、これが自尊心を高め、生活の質を向上させる手助けとなり、自立が促されます。

 

3. 24時間サポート
スタッフが24時間体制で支援を行います。夜間の緊急対応はもちろん、急な体調不良や事故にも迅速に対応できる体制が整っている環境は、安心感が得られます。

 

4. 個別対応
認知症の進行度や身体的な状況に応じて、個々の利用者のニーズに応じた柔軟な対応が可能で、支援内容が一人ひとりに合った内容でカスタマイズされたサービスが提供されます。

2.グループホームの課題

グループホームでは、少人数での生活が基本のため、介護スタッフが利用者一人ひとりに対して、きめ細かく、質の高い介護が提供でき、利用者と介護スタッフとの信頼関係が築かれやすく、心身のケアがしっかりと行われます。このような質の高い介護が求められるグループホームでは、介護スタッフの負担の大きさや、人材の確保(人手不足)が重要な課題になっています。

 

介護スタッフ不足の背景のひとつとして、高齢者施設は閑静な郊外が適地と考えられていた一昔前、中でも、特に「認知症」へのイメージからグループホームが、人材が多い住宅地や街中に開設される事は少なく、駅から遠く不便な場所に位置する施設が多い事から、人手不足が深刻になってきている施設も少なくありません。
さらに、介護保険制度が出来て25年経ちますが、当初の頃の設備や仕様では十分なサービスが提供出来なくなってきている施設もあり、近年、施設の老朽化や、場所の問題で、移転を検討される施設も増えています。

3.グループホームで建貸するメリット

グループホームは、地域密着型サービスであり、各行政が、対象者(認知症高齢者)の需要に合わせて、必要な地域に、必要な数量の施設を計画的に整備しています。つまり、過当競争(競合)になりにくい施設であり、運営も人材さえ確保出来れば安定した経営が出来る事業で、介護事業者の中でも、取組を希望される事業者の多い施設です。

 

ユニット型の建物は、通常の老人ホーム(住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅等)のように、運営事業者や、周辺にニーズに合わせてグレードが大きく変わる訳ではなく、どの地域でも、同等の基準で取組まれる事が多く、一棟貸しでの借上げ賃料も、地域によって大きな差はありません。

また、一般的な老人ホームでは、受入れが困難な方々を対象としているので、老人ホームの多い地域でも、需要があったりします。更に一般的に土地活用が難しい、生産緑地でも取組んで頂けます。
気になる「近隣」も、以前に比べ、身近に施設や対象者が増えた事もあり、“グループホーム”の利用者(認知症高齢者)への偏見も、少なくなったように感じます。

4.まとめ

豊和開発の土地活用の歴史は実は「グループホーム」が原点でした。高齢化が深刻な現代社会において、グループホームはこれからも重要な存在であり、より多くの人々にとって安心して過ごせる場所であり続けることが期待されます。

しかしグループホームは公募(行政からの募集)がないと出来ない取組です。豊和開発では、関西圏の各行政に定期的にヒアリングを行い、公募情報に合わせて、該当エリアの地主様にご相談に伺っております。