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2026/04/24 |  社員ブログ

高騰しているのは建材だけじゃない

初めまして、今年の1月から入社いたしました、建築管理部の田中と申します。
毎日建築の専門知識を仕事を通じ学ばせていただいております。
今回このタイトルを選ばせてもらった理由ですが、施工管理職として着工前に各業者様と相見積を取り金額交渉を行う中でとある現場の解体工事の金額が過去に見積をした際より、値上げした事について深掘りしていきたいと思いテーマ化させてもらいます。
まだまだ新参者の未熟な私ですが、ご一読よろしくお願いいたします。

- 目次 -
CONTENTS

1.最終処分場の「残余容量」の限界

1. 処分コストの高騰とキャパシティの限界
国内の最終処分場不足により、処理費用が数年前の1.5倍〜2倍に跳ね上がっています。また、従来の「混ぜこぜ」の解体(ミンチ解体)は完全に禁止され、現場での徹底した分別が義務付けられています。

2. アスベスト(石綿)対策の厳格化
2026年現在、すべての解体・改修工事において有資格者による事前調査と行政への電子報告が完全に義務化されています。アスベスト含有が疑われる場合は、高額な分析費用や特殊な工法、工期の長期化が避けられず、法令違反には厳しい罰則が適用されます。

3. 周辺環境への配慮とコンプライアンスの徹底
解体工事の現場では、粉塵被害を未然に防ぐため、着工前からの役所協議や解体業者へのルール遵守を徹底しています。「有資格者による調査と公的報告」は、現代の工事において避けては通れない最優先事項となっています。

2.アスベスト(石綿)規制の厳格化

今、業界で話題になっているのは、かつて使われたアスベストを処理する為の「大気処分汚染防止法」や「石綿障害予防規則」の改正です。これまでは「建物」が主な対象でしたが、2026年からは「工作物」への調査義務拡大やビルだけでなく、橋梁、トンネル、プラント設備、煙突、配管などの、「工作物」を解体、改修する際にも有資格者(工作物石綿事前調査)による事前調査が義務化されました。
下請け業者に任せるだけでなく、元請業者が現場での石綿飛散防止を正しく管理し、一定規模以上の工事は、石綿事前調査結果報告システムに3年間の保存とシステムに対して、分析費用も積み重なります。
かつて大量にアスベストが使われた建築物(1970年代~1990年代)の解体件数は、今後さらなる増加が予想されており、不適切な解体による健康被害(肺癌や中皮腫など)を未然に防ぐ為、国が規制の網を広げています。
現代の課題は「新しいものを作る際の使用」ではなく、「過去の負の遺産(古い建物)を壊す際のリスク管理」へと完全にシフトしており、法改正による規制が建築業界で急速に強まっています。

3.直近で建築業界を震撼させた事例

現在、大阪をはじめとする近畿圏の建築現場は、万博開催による「最終処分場機能の停止」と、その後の「解体バブル」という二重の混乱に直面しています。

私が携わった現場でも、処分場の逼迫により解体廃材が現場に留まってしまう事態に直面しました。施工管理職として工程遵守は至上命題であり、こうした問題の予防・解決は必須項目です。特に2025年後半から発生しています、万博パビリオンの建築物の一斉解体による「万博解体バブル」がしています。特殊なデザインや複合素材が多い万博案件が優先されることで、地元の工務店や小規模現場のゴミが後回しにされたり、数倍の特急料金を請求されたりする事例が続出しています。

こうしたコスト増に対し、現場では「混合廃棄物」にせず、木、金属、コンクリート、プラスチックを発生した瞬間に分ける「分別徹底」により、処理単価を未然に下げています。再利用を見据えてコンクリート殻や鉄筋を分ける職人方の高い施工技術には、常に敬意を禁じ得ません。

また、施工管理上無視できないのが「地中リスク」です。夢洲は廃棄物の埋め立て地であるため、ゴミの分解過程で発生するメタンガスへの対策が不可欠です。火気使用の厳格な制限や掘削の制約は、工期と管理費を大幅に増大させます。さらに、直近の梅田で起きた鋼管の隆起事故による交通網の麻痺など、都市部特有の不測の事態も常に起こり得ます。

施工管理職は、現場の原価率からいかに粗利を出すかという力量を試される一方で、目先の利益だけでなく、環境問題や予期せぬ自然災害、社会的影響にも目を配る必要があります。私たちは常に最新の状況を把握し、行政や協力会社と綿密な打ち合わせを行うことで、公害防止とルール遵守を徹底し、安全で確実な施工を追求し続けています。

4.施工管理職として

私は、豊和開発に入社し早三カ月経過し、施工管理の仕事に携われた事に、大きな喜びを感じております。今後も人一倍細部の業務に興味を持ち、一日でも早く、一人前の技術者になれる様、懸命に、且つ誠実に仕事に向き合う覚悟でございます。
ご一読いただきまして、誠にありがとうございました。