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2026/06/26 |  社員ブログ

中東情勢の影響による建築資材の不足について

こんにちは、豊和開発で施工管理業務を任されております、建築管理部の沖見です。
今回は、今、建築現場で直面している問題について、コラムにさせていただきました。

2026年6月現在、建築現場における最大の問題点は、毎日のように報道されている通り、「建築資材の供給不足」です。
2026年3月に、イランがホルムズ海峡の封鎖を宣言して以降、その影響により、物流は大きく変動しています。
また、物流の変動により、物価も高騰し、多方面に影響を及ぼしております。
特に建築現場においては、建材不足・物価の高騰が顕著に現れており、全国の建築現場で大きな打撃を受けています。
私たち建築管理部は、施工管理の業務を行っていく中で、現在この問題と密に接し、向き合っております。

- 目次 -
CONTENTS

1.建築現場への影響

アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃は、イランの核開発計画の進行、中東地域での反米・反イスラエル勢力の支援(テロ支援)、そしてアメリカ本土を脅かす長距離ミサイル開発への懸念を受けて始まりました。
その後、イランがホルムズ海峡の封鎖を宣言、直後から物流が乱れ、全国的な建築資材不足へと発展致しました。
特に石油化学原料(ナフサ)を使用するほぼ全ての建築資材において、供給不足、価格の高騰が波及しています。
影響を受けている代表的な建築資材は、「塩ビ管」「シンナー」「接着剤」「塗料」「断熱材」「防水材」「ゴム」「シート材」等が挙げられます。
これらの建築資材は、ナフサから作られる主な樹脂(塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、エポキシ等)や、合成ゴム・化学繊維を原料とする代表的な建築資材です。
日本はこのナフサの大部分を輸入に依存しており、今回のホルムズ海峡封鎖により、調達が困難な状況に陥っている為、これらの建築資材において、大きな影響を受けています。

2.現場での実例

豊和開発が施工する建築現場においても、影響を受けた実例がございます。
1つは塩ビ管の不足です。塩ビ管については、基礎工事の段階で、建築物から外部に汚水を排出する為の排水管を仕込んでおく工事(逃げ配管工事)を行う必要があります。(写真参照)
通常、新築工事の着工後、約1ヶ月程度でこの逃げ配管工事を施工します。ホルムズ海峡封鎖後に着工した豊和開発の建築現場においても、水道設備業者から、着工前の打ち合わせ段階から、塩ビ管の不足について伝えられており、着工後、約1ヶ月の基礎工事で足踏みしてしまうことが懸念されておりました。
逃げ配管工事の施工予定日が近付くにつれ、なんとしても工程を遅らせないようにする為、部材があと5個足りない、あと4個、あと3個、、というように毎日水道設備業者と連絡を取り合い、状況確認を行いました。
最終的には必要数塩ビ管を確保でき、工程遅れなく無事、逃げ配管工事を施工することが出来ました。
また、床下断熱材についても、予定していた商品が、ホルムズ海峡封鎖の影響を受け、受注停止となり、代替品での再検討を行うこととなりました。
最終的に床下断熱材についても、設計監理者の了解を得て、代替品にて施工することになりました。
このように、現状でも2つの工程において建築資材不足による、影響を受けており、今後の影響についても中東情勢により、状況が左右される可能性があります。

3.価格高騰について

建築資材不足に伴い、この4月から徐々に建築資材の価格も高騰しております。
具体的には、断熱材20%~40%、住宅設備関係15%、木質建材15%~30%、合板20%~30%、雨樋・カラーパイプ15%~30%等、軒並み大幅な値上が発表されました。(メーカー発表を一部抜粋)
また、ご存知の通り、ガソリン代の高騰により、各建築資材の運搬費も値上りしており、さらなる建築費の高騰を産んでおります。
建築資材不足と建築費の高騰、、ホルムズ海峡封鎖の影響は、建築業界にとって頭の痛い課題を与えているのです。

4.今後について

今後についても、建築資材不足や建築費の高騰がすぐさま解決されるということはないと予想されています。
このような状況については、全国的に広がっている為、豊和開発以外の建築現場でももちろん影響が出ております。
私たち建築管理部としましては、施工管理担当部署として建築資材不足にどう対応していくか、しっかりと検討していく必要があります。
納品されない建築資材不足があれば、「工程の順番を入れ替えて対応する」「代替品を探す」「工法を変更する」など、部内で話し合い、この全国的な状況に対応していく必要があります。そのためにも、常に状況を把握し、先手先手で対応を検討していける状態にしておくことが大切です。
また、建築費の高騰についても、このような状況下においては、コストを抑える為の工夫がより一層必要になります。
今後もお客様に安心して、ご満足いただける建築物の施工ができるよう、建築管理部一同、さまざまな方向からこの課題に向き合っていきたいと思います。