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2026/09/18 |  社員ブログ

ビジネスの会話に困らない!会社の数字あれこれ

ビジネスの会話やニュースの中で、当たり前のように飛び交う「会社の数字」に関する言葉たち。「売上」は何となくわかっても、「利益」との違いや、「黒字」「赤字」の本当の意味を誰かにイチから聞くのは少し恥ずかしい……と感じたことはありませんか?
ニュースなどで見る数字や決算の用語は、一見すると難しそうに見えます。しかし、その中身を紐解いていくと、実は私たちの家計簿や身近なお買い物とよく似た、とてもシンプルな仕組みでできています。
今回は、知っているようで実は曖昧になりがちな「会社の数字」の基本用語を、経理の視点から解説します。

- 目次 -
CONTENTS

1.「売上」と「利益」は何が違う?

多くの人が最初に混同しやすいのが「売上」と「利益」です。
売上とは:商品やサービスを売って得た「すべてのお金」
利益とは:売上から、かかった「仕入れ値」や「コスト(費用)」を差し引いて残った手元に残る儲け
のことを言います。
例えば、あなたが1冊1,000円の本を仕入れて、それを1,500円で売ったとします。このとき、会社に入ってきた「1,500円」が売上です。
しかし、1,500円が丸ごと会社の儲けになるわけではありません。本を仕入れるために「1,000円」を支払っているからです。この場合、1,500円(売上)から1,000円(仕入れ値)を引いた「500円」が利益になります。
ビジネスにおいて「売上が上がった!」と喜んでいても、実は仕入れ値やコストがかさみすぎて、手元に残る「利益」がほとんどなかった…というケースは少なくありません。会社が本当に健康かどうかを見るためには、売上の大きさだけでなく、「利益がどれだけ残っているか」がとても重要になります。

2.「5つの利益」の正体

会社の決算書(損益計算書)を開くと、実は「利益」という言葉が5種類も出てきます。「なぜそんなに分けるの?」と思うかもしれませんが、これは「何にお金を使ったか」を区別して、会社のどこに問題があるか(あるいは調子が良いか)を見極めるためです。
ここでは、特にビジネスシーンで重要になる3つの利益をピックアップしてご紹介します。
① 売上総利益/通称:粗利(あらり)
計算式:売上-売上原価
売上から、商品の仕入れ値や製造コスト(売上原価)だけを引いた、最もベーシックな利益です。その商品やサービス自体が、どれだけの「稼ぐ力」を持っているかをあらわします。
② 営業利益
計算式:売上-売上原価-販売費及び一般管理費
粗利から、さらに「会社の運営にかかった費用(販売費及び一般管理費)」を差し引いた利益です。
会社の運営にかかる費用には、オフィスの家賃、水道光熱費、広告宣伝費、そして私たち従業員の給与などがあります。
つまり営業利益とは、「本業でどれだけ純粋に儲けたか」を示す、会社の底力を表す数字です。
③ 当期純利益
すべての売上から、すべてのコスト(税金の支払いや、本業以外の臨時の損得など)をすべて差し引いて、手元に残る最終的な利益です。

3.「黒字」と「赤字」、よくある誤解

「あの会社は黒字倒産した」「今期は赤字に転落した」といったニュースを耳にすることがあります。この「黒字」と「赤字」も、会社の数字を理解する上で外せないキーワードです。
・黒字とは:収入が支出を上回り、利益が出ている状態
・赤字とは:支出が収入を上回り、損失が出ている状態
家計でいえば、お給料の中で生活費が収まっていれば黒字、貯金を切り崩したりカードの分割払いに頼ったりしていれば赤字、というイメージです。
ここでプチ雑学、なぜ「黒」と「赤」?
昔の商人たちが帳簿をつける際、利益が出ているときは「黒いインク」で、マイナス(損失)が出ているときは目立つように「赤いインク」で数字を書き込んだことが由来と言われています。ここから、儲かっていることを「黒字」、損していることを「赤字」と呼ぶようになりました。

別のコラムでも言及しましたが、赤字だからといって、すぐに会社は潰れません。
「赤字=倒産」と思われがちですが、実はそうではなく、会社が倒産するのは、「手元の現金(キャッシュ)が底をつき、支払いができなくなったとき」です。
例えば、新しい工場を建てるために一時的に大きな赤字が出たとしても、銀行に十分な預金があれば会社は問題なく動き続けます。逆に、帳簿の上では「黒字(利益が出ている)」であっても、取引先からの入金が遅れて手元の現金がゼロになり、今月の給与や家賃、借入金などが払えなくなると、会社は倒産してしまいます。これが世に言う「黒字倒産」のメカニズムです。利益と同じくらい、あるいはそれ以上に「現金の流れ(キャッシュフロー)」が重要視されるのはこのためです。

4.数字がわかると、会社の景色が変わる

一見すると無機質で難しそうに見える「会社の数字」。しかし、その一つひとつには、私たち社員の日々の努力や、お客様とのやり取りの歴史がすべて刻まれています。
ほんの少し数字を意識するだけで、「自分の仕事が会社全体のどこに繋がっているのか」が見え、普段の仕事の景色が変わって見えるはずです。
「今さら聞けない」と思っていた方も、ぜひこの機会に、日々の会話に出てくる用語の意味や、ニュースの数字に関心を持ってみてください。

豊和開発株式会社 木村