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リズムタウン仙台

- データ -
DATA

- 概要 -
OVERVIEW

「リズムタウン仙台」は、従来の介護サービスにカフェ、保育園、ライブラリー、フィットネススタジオ、スクールのサービスを複合させ、これからの福祉事業のあり方を、考えたコンセプトの建物です。仙台市泉区に位置し、仙台市内からはやや郊外の住宅地と田園に囲まれた場所にあります。

高速道路沿いにあり、泉ヶ岳の吹き下ろす風が強く、通年を通して風が強い場所性をもっています。建物全体としては、その風の影響を受け物が飛ばないようにバルコニーを設けない計画としており、外観からは一見特別養護老人ホームとは見えない建物となっています。

 

また、建物内部も老人施設を思わせない雰囲気となっており、各部分でそれぞれのコンセプトを持たせて設計を進めてまいりました。

 

1階の地域交流スペースは、地域との接点を最大化するためにカフェとして営業し館内へのアプローチ的役割を持たせたエリアとなっています。地域住民を巻き込む事を目的として、単に利用客としてだけではなく主体的に使ってもらえるような空間設計を行いました。

 

また、オフィススペースは従来の働き方を見直し、地域住民も利用可能なコアワーキングスポットとしてフリーアドレス制オフィスの計画をしました。空間は家具によってゆるやかに仕切られています。

オフィス中央のスタンディングデスクは短時間の作業やちょっとしたミーティングを想定し、背の高いベンチソファは椅子の背の高さを視線を遮る高さに設定しており、集中した作業があるときや、クローズドな環境が必要なミーティングを想定しています。また、ガラス張りの部屋は相談室になっており、入居前最も初めに通される部屋になります。

 

施設に入居という事に対して、ポジティブになってもらえる環境を考え、赤い天井とシャンデリアが空間を彩ります。これからの生活に対して期待感をもってもらえるような場所としました。
組織を取り巻く環境は短期間で著しく変化している中で地域住民を巻き込み、地域に認知され必要とされる場所を目指しています。

 

2階共用部分のインテリアキーは「都市空間を表現する事」です。特養の生活空間から一歩外にでると、そこはパブリック(公共的)な空間であることを意識して設計を進めました。床をアンティークなタイルとすることで、味わいのある歩道を表現し、また広場として使われるように広い空間としました。

 

夏祭りやクリスマスイベントの時は出店などが出て賑わうそうです。広場の北側部分はライブラリーとなっており、ゆっくりと読書を楽しんでいただける空間を意識して設計しました。頭上の照明はなるべく抑えながら、手元が明るくなるようにし、画一的ではく、メリハリのある照明計画とすることで、くつろぎを表現しています。

 

3階部分は杜の都仙台には公園が多く広大な森林のような公園が多く点在します。その公園を継承し「建物の中に公園」を表現し、リハビリテーションを行えるような空間となっています。床は陸上競技の舗装に設けられるゴムチップ舗装とし、柔らかな歩行感があります。また中央には人工芝を設けパターゴルフができるようにカップを切ってあります。

 

4階部分はアカデミックな空間構成とし、外部から講師を呼んでの講演や講習を想定しています。ホール部分はホワイエとし、キッチンを設けてカフェをサーブできるように設けています。